広島流お好み焼きがこういうスタイルになったのは
歴史は案外浅い。
戦後、食糧難の時代にアメリカ進駐軍がもたらした小麦粉。
それを水で溶いて薄く伸ばして焼いた「一銭洋食」
つまり、一銭で食べられる「洋食」だったのです。
それに、地元産のネギが入り、やがてキャベツが入り
しばらくして麺が入り、
今の広島流お好み焼きになったのです。
けれど、お好み焼きの原型といわれる食べ物の歴史は古い。
千利休が茶懐石のお菓子として秀吉にも振舞った
「ふの焼」は水と酒で伸ばした小麦粉を薄く焼き、山椒入り甘味噌を塗り、巻いたもの。
もっと遡ると。。
中国の「煎餅」(せんびん)にたどりつくとか。。
粉食は遣唐使によって7世紀に日本に伝えられました。
ここで、( ゚д゚)ハッ! 煎餅って
春日部で煎餅といえばはこれ↓
うるち米が原料。
でも地方によってはせんべいは小麦粉のところもあります。
日本に入った「煎餅」という粉食は
小麦粉と米に別れて独自の進化を遂げたのですね!(^o^)!
オタフクソースの業界誌「おこのみい通信」に
春日部の「七夜」さんの「大凧焼き」が載りました。
春日部のお好み焼きも日々進化です。
ここまで出てきたキーワード
「洋食」「利休のもてなし」「煎餅」「春日部」「お好み焼き」深い縁を感じますね(^^)
最後に、その「おこのみい通信」から。。
大林宣彦監督の新尾道三部作の中のひとつ、
「
ふたり」
不慮の事故で亡くなった姉がドジな妹のために死してなお、力を貸すファンタジー。
自分の死が近づいている姉が妹にかけた言葉が
「お好み焼きを食べたいね」
さあ、もうすぐ、お盆です。
有形無形の力を貸してくれたご先祖さまたちと過ごす数日。
いっしょに「お好み焼き」を食べませんか?