2017年8月22日(火)
      independent東京

  
先週末、independent東京という現代美術のアートアワードに出展しました。 
 
今年の6月から取引先やお客様からの受注生産をストップさせて頂いて、しばらく「表現にシフトする時間を持つ宣言」をしてこの2ヶ月半ほど過ごしてきましたが、なにかこれまでやったことのないチャレンジもしてみようと思って公募展など調べていましたら、ポロリンとそのタイミングでindependent東京のお知らせのメールが届いたのです。自分にはワイルド過ぎる場かなと思いつつ、締切りの数時間前にエイッと申し込みました。今の自分は繊細で精妙、と言うよりは、足元の砂をザッと握って顔面向けて投げつけるようなワイルドな時期なのかな、と思ったのです。 
 
表現にシフトする期間に感じたのは、表現の場において自分という存在からは絶対に逃げられないのだということ。自分の真実に近付いて行くって生半可じゃない、強靭な精神が必要だな、と感じて、これまで以上に、どんな分野であれ表現に取り組む方達へのリスペクトがグイグイと増した2ヶ月半でした。 
 
開催中には慣れない雰囲気に飲まれましたが、沢山のアーティストと話すことが出来て有意義な時間でした。著名なアーティストや現代美術のコレクターによるトークショウもあって、確かに現代美術に関心のある人は人口の1%にも満たないのかもしれないけれど、自分自身にも新たな視点や新たな考察を投じることの出来る日を信じて、一歩一歩を進んでいきたいなと思いました。 
 
昨日詳しい審査結果が届き(23名のギャラリストが126のブースを回って審査するというものでした)、上位の15名の中に選出されたとの事で、11月中旬にニューヨークで行われるグループ展の参加資格を得ました。作品の運搬費など負担もあるのでちょっと悩もうとはしたんだけど、せっかくの機会なので悩む前に参加することに決めちゃいました。きっとなんとかなるわ。 
 
反省点もどっさり得てきたので、また新たな心意気でもって模索、精進、心の旅を続けてまいります。エイエイオー! 
 
写真は「生活シリーズ」です。「人間の皮」「こころ」もブラッシュアップを試みたのですが、上手に出来ちゃっただけで迫力足らず、満足な出来ではなく、やり直しますトホホ。がんばります。  
「生活シリーズ」に寄せた文章を下に記します。 
 
誰かの窓 ー生活シリーズに寄せてー 
 
バス通りと平行してある遊歩道が最近気に入っている。 夕暮れにとぼとぼ歩く。夕暮れに歩くのは「すたすた」や「てくてく」ではなくて「とぼとぼ」にかぎる。あたし、ひとりぼっちでとぼとぼ歩いてんなぁ、と心の中で思う。ひとりぼっち、というのも好きな言葉。呑み屋で会った友達に「今日ひとり?」と聞くより「あ、ひとりぼっち?」と聞くと「ぼっちって言うな!」とか言ってちょっと面白い。あ、別に面白いから好きなんじゃなくて、なんだかしんみりする感じがね。 
 
夕暮れの遊歩道をひとりぼっちでとぼとぼ歩いていると、どこからか夕飯の仕度の匂い。子供のはしゃぐ声と再放送の時代劇。誰かの窓に灯りが灯る。勝手口の窓に洗剤が並んでいる。磨りガラスにうっすら緑色でマジックリンとわかる。涙腺がゆるむ。松本さんどうしてるかな、と思う。 
 
小学校3、4年生の時に同じクラスだった松本さん。同じ誕生日とわかって、急になんだか気安い気になって「帰りに遊びにけぇへん?」と誘ったら、「帰って夕飯作らなあかんねん」と断わられた。お母さんがいないから、松本さんはスーパーで買い物をして、夕飯を作って弟と二人で食べるんだと言った。今日のおかずはハンバーグだって。おつかいもした事がなくて、夕飯の時間を過ぎて真っ暗になっても、自転車を乗り回して冒険ごっこをしていた、まるで猿のような子供だった私は衝撃を受けた。その時ハンバーグの作り方を聞いたけれど、(ひき肉買うん?松本さんがひとりで?)(玉ねぎ刻むん?松本さんがひとりで?)(洗い物もやるん?松本さんがひとりで?)と、顔には出さずにびっくりし続けた。私はどれもした事がないし、きっとどれもちゃんとできない。 
 
その後、松本さんと言葉を交わした記憶はないけれど、私はいつも松本さんをこっそりと観察した。透き通るように白くて細い。髪が長くてツルツルしてて、きれいに畳んだハンカチがいつもポケットに入っている。私は「身だしなみ検査」の時以外、ハンカチなんて持っていなかった。学校のトイレで手を洗っても、ブンブン振り回して自然乾燥だ。松本さんは大人になってから相当モテたに違いない。そして今頃は家族に囲まれて、賢い主婦になって、つつましく、幸せに暮しているのだ、きっと。 
 
だれかの窓、だれかの夕飯の匂い、だれかのマジックリン、だれかの日々の営み、だれかの幸せ、だれかの悲しみ。10才の頃から主婦生活をしてきた松本さんなのだから、ハンバーグなんて目をつぶっていても作れてしまう。
  

 

 
  2017年7月16日(日)
      マアサちゃん来訪〜

  
猛暑が発動してグッタリしそうなところへ、可愛い元気玉が来訪してくれました〜。 
 
「馬と少女」のモデルでもあります、マアサちゃん。 
 
北テキサスから夏休みで帰国中、伊豆まで遥々会いに来てくれました。 
 
既成概念をバリバリ踏み倒していく女の子が作っていく未来は明るい。 
 
元気もらった〜!楽しかった〜! 
 
  

 

 
  2017年7月13日(木)
      マンチェスター・バイ・ザ・シーからのアラーキー

  
マンチェスター・バイ・ザ・シー、からのアラーキー・バイ・ザ・初台。 
 
アラーキー、人妻のヌード写真の中になぜに楳図かずおとの天才ツーショットが。1964年制作の八百屋のおじさんシリーズも良かったし、ミュージアムショップでまた「愛しのチロ」と「チロ愛死」を立ち見して涙腺が緩んでしまった。アラーキーの写真を初めて見たのは上本町の古本屋さんだった。荒いザラザラした紙で、相当に熟れた古い本で(古本屋さんなんだから当たり前だけど)、麦茶に浸したんですか?ぐらい変色しててなんかエグい匂いを放っていた。そうか、これが本物の人生の匂いなのだな、と中学生ながらに思ったものであった。 
 
マンチェスター・バイ・ザ・シーもすごかった。見終わってからジワジワキテますキテます。友達が「観るべし」と言う意味がわかった。何処へも行かないやるせなさ。よるべなさ。もっかい見たい。 
 
マンチェスター・バイ・ザ・シーを観ると言ったらオットが「あぁ双子の、、」と言ったので「やめてよ!情報ゼロで観に行くのに言うのやめてよ!」と制したんだけど、全く双子のストーリーとかではなく、あの人何と勘違いしてんだろ?キョトン。
  

 

 
  2017年6月30日(金)
      7月カモン!

  
この6月は、シフトチェンジしようとする私になんだかやさしく流れてくれた気がする。ありがとう、6月ちゃん。 
 
HPも変わって、ネットショップ、ギャラリーページ、SNSのリンク等をデザイナーのおまちゃんに削除してもらい、えらいスッキリサッパリした。今は一旦手数をそぎ落とす時かな。Topページの写真を変えたいのだけど、変え方を忘れてしまって今思い出し中。。 
 
工房も2階から1階に移動するのでバタバタと断捨離作業中。サクッとシフトチェンジ終えるつもりなれど、20年分の納品や展示の記録、型紙や石膏型、陶印や増えた道具などを処分するのは少しドキドキした。大丈夫?うん、大丈夫。捨てたくない?ううん、もう要らない。フジ産業の車がゴミステーションに到着して収集して去っていく音と共にドキドキも静まった。ふぅ。 
 
7月カモン!! 
 
 
 
 
 
  


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8月 22日(火) independent東京
7月 16日(日) マアサちゃん来訪〜
7月 13日(木) マンチェスター・バイ・ザ・シーからのアラーキー
6月 30日(金) 7月カモン!



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