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2012年3月26日(月)
三月議会終了 震災がれき緊急全協
2月24日から今日まで、32日間に渡った可児市議会三月定例会は今日が最終日である。議会最終日というのは、議会にとって一番大切な日といえる。執行部にとっても、特に三月議会においては、来年度、つまり4月以降の予算執行が可能になったということで、ほっと胸をなでおろす日といえよう。
これまで、議会が反対して予算が執行できない…などという事態は、可児市議会においては皆無ではあるが、やはり予算というのは、議会が承認しない限り執行できないことになっている。
議会としては、この予算の認定権が最大の権力といっていいだろう。最終日は、その採決の日である。順番としては、まず議案を付託された予算特別委員会や予算以外の議案審査を付託された三つの常任委員会の委員長が、それぞれの委員会での審査結果を報告する。
次に、それぞれの議案、本日でいえば36議案について反対、もしくは賛成の理由を述べる「討論」があり、その後に採決に入る。その際、反対討論のなかった議案については、一括採決され意義がなければすべて可決となる。
反対討論のあった議案、本日でいえば7議案あったが、それについてのみ起立採決となる。今議会は、私は討論をしなかった。ここ二議会(昨年9月、12月)続けて、私一人だけが反対した議案があった。それを思うと私にとっては平和な採決だった。
特に反対する議案が見当たらない。強いて言えば、対前年29.6%も値上げする介護保険だが、それとて値上げ幅を10円でも100円でも低くできないかというレベルで、反対するにしても、そのための財源が確保できなければ子ども会議の議決である。
本日は討論した議員が4人、そのうち反対討論は共産党の冨田牧子議員のもで、他の澤野伸議員・板津博之議員・川上文浩議員(いづれも誠颯会)は可児市一般会計、もしくは国保・介護保険特別会計への賛成討論だった。
これまで私も、予算や決算に対して賛成や反対討論をしてきたが、今回はしなかった。一般会計だけでも270億円もある市の予算である。個人的には問題を感じる部分もある。
だが、全体的にはそれほど大きな問題はないから賛成とすることもできるし、このような問題があるから反対とすることもできる。最近は、問題点を指摘しながら、全体的には適正だから賛成というパターンが多かった。
今回は、前二議会での反対討論と、今議会でもさんざん予算については意見を言ってきたので、あえて賛成討論をしようという気力がなかったが、今にして思うと、やはり議員としても議会としても一番重要な議案である次年度予算について、何も討論しないというのは良くないと反省した。
9時から始まった議会は、10時22分には終了した。その後、この三月末で定年退職される部長級三名(亀井和紀教育部長・奥村幸彦可茂衛生施設利用組合事務局長・丹羽逸郎総務部長)の送別の辞があった。
さらに10時50分より、緊急の議会全員協議会が開催された。テーマは「震災がれきの処理について」冨田市長から話があった。22日に岐阜県庁に県内全市町村長を集めて開かれた、国からの震災がれき処理についての依頼内容等の報告であった。
ただし、内容的に深く踏み込んだものではなく、直ちにがれき処理に舵をきるというものではない。そのためには、情報不足であり説明不足である。27日に、今度は実務者レベル(部長級)の説明会があり、そこでの結果を待たないと何も進まない。
方向としては、岐阜県の市町村としては、ある程度統一的な行動を模索するが、現時点では情報不足で動きようがない。ただし、いやしくも放射能汚染の少ないがれきを奪い合うようなことのいようにしたいとのことだ。
国は、今後28基の震災がれき処分場を被災地区に建設し、1800万tのがれきを処理する計画で、残り400万tのがれきを広域の自治体で処理してほしいという意向だが、処分場を造るには相当の時間がかかりいつになるか分からない。
さらに昨年8月31日の法改正で、それまで焼却できるゴミの放射線量を100ベクレル以下としていたのを、一気に8000ベクレルにかさ上げしているが、その安全の根拠がはっきりしないという声があったようだ。
市長は、国から説明を受けたその日のうちに、可児市を含む2市8ヵ町村の廃棄物処分場がある可児市塩河の自治会長ら報告している。塩河としては、安全性が担保されるなら受け入れても良いとのことだ。ただ、問題は何をもって安全といえるかである。
私は、なんとかして可児市でも受け入れてほしいと願う立場であるが、数値的な安全基準など、何も持ち合わせない中で、そのことを推進するわけにも行かない。今は、明日(27日)の実務者レベルの説明会の結果を待つしかない。情緒的に考えることはた易いが、実務を進めることの難しさを知る。
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