Title: 18週5日
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4人目の妊娠がわかったのが、7月のこと。 上の子たちも、夫も大喜び! 家計も楽ではないので、パートにでながらの妊娠生活。 上の子たちの時は、特に異常もなかったので、今回も大丈夫!と思ってました。
妊娠4か月目あたりから腰痛に悩まされ、あまりの痛さに寝不足になることもありました。 ネットで検索してみると、妊娠初期にはよくあること。だったので、特に気にしてませんでした。
4か月後半あたりに高熱と腰の激痛。 すぐ病院にいきました。 「腎盂炎」でした。 抗生剤と張り止めをもらい、1週間ぐらいで熱もおさまりました。しかし、お腹の張りが1時間に5回。あまりにもおかしいと思い、病院へ行くと。子宮頸管は3センチ。 「おそらく腎盂炎の菌がまだ残って、張張っているのでしょう。抗生剤を引き続き飲んでください」 それから3日間、1時間に5回の張り。 心配になって、再診を受けるも、「子宮口もしっかりしまってるので大丈夫ですよ」と、言われたので安心していました。
そして5か月に入って5日目の朝、お腹痛いなぁーなんて思いながら出勤の準備をしていると、急にトイレに行きたくなり、 だけど間に合わず、同時に、つい先ほどトイレに行ったことを思い出して・・・。 確認すると妊娠してから初めての出血。もしかして破水? 「破水したかもしれないんですけど、どうしたらいいですか?5か月です」と、電話にでた看護婦さんに伝えると 「5か月だったらまずありえないと思いますけど、心配だったら念のため検査してみましょうかね。一度きてください」と。 たぶん大丈夫だろうなんて思いながら、逆にパパを気遣っていた私。 病院について、エコー検査。 いつも、結構流れ作業的な感じな先生だけど、エコー見た瞬間「あかんわ!羊水がほとんどないわ!内診行って!」 え?何?確かに一瞬だけ見えたエコーで黒い部分がない、まさか私に限って・・・。
内診で「卵膜が破れとる。これ見て!これが卵膜」 なんか透明の膜みたいなものを先生がつまんでいた。 だから何?大丈夫だよね? そこで初めて、頭が真っ白になった。 先生から「破水してもて、羊水がほとんどないみたいで、膜も破れてもとるから今回は諦めなあかん。どこの病院に行っても同じやわ。残念やけど今回は、諦めなあかん。」 パパも待合室から呼ばれ、同じ事を先生から言われました。
訳がわからないまま、看護婦さんに言われるままに着替えを済ませ、陣痛室に連れて行かれ、いろいろ質問されて淡々とそれに答える私。 先生がきて、「陣痛おこす薬いれるからねぇ」 陣痛室に戻って、やっと事の大きさに気づきました。 涙が溢れて、止まらない。パパも一緒に泣いてました。 なんで?夢なの? 今までこんな事なかったのになんで?徐々に懐かしい陣痛の痛みが。
促進剤を何度か入れた後、午後5時半、お腹の赤ちゃんが一気に下に下がった感覚がはっきりわかった。 痛みがほとんどなくなった。 看護婦さんに内診してもらい、分娩室に連れて行かれ、いきんでって言われた。 痛みもかなり軽い。 こんなんでいきんでも意味ない!なんて思いながら、何回かいきんでみた。 出てくる感覚なんてほとんどないのに、看護婦さんが「赤ちゃん出てきたよ!もう少し!」先生も間に合わず出産。 すぐに私の処置。 子宮洗浄が何よりも痛かった。 赤ちゃんは?会えるの?でも、怖い。会いたくない。 パパには、事前に看護婦さんが会われますか?って聞いてたみたいで、処置が終えてから、小さな白い箱に私たちの赤ちゃんが眠ってた。 ちゃんと人間の形をした、長男にそっくりな男の子。 その瞬間に死産した事を実感した。 悲しくて悲しくて、どうしようもなく泣き続けた。
上の子たちを実家に預けてパパに泊まってもらって、外が明るくなるまで赤ちゃんを想って泣き続けました。 本当にごめんなさい。 もう少し安静にしてれば、あの時、先生にちゃんと伝えられていれば、後悔しかなかった。
翌日退院。 師長さんに「誰のせいでもないからね。神さまにしかわからないことだから。自分を責めたりしないでね。今は悲しいけど、きっとまた、赤ちゃん戻ってきてくれるからね。」と言われました。 とにかく、淡々と返事をして、赤ちゃんと一緒に帰宅。 市役所にもいかないといけないので、ゆっくりできる時間もなくお家に赤ちゃんを置いてパパと市役所に行き、手続きを済ませ帰宅。そのまま、指定の火葬場。 赤ちゃんを助手席で抱きながら、着くまでずっと泣いていました。 火葬の時間になり、最後のお別れ。 一昨日までお腹にいた小さな赤ちゃん。私の赤ちゃん。 ちゃんと産んであげられなくてごめんね。 お空に行ったら、私たちの事見ててね。 私たちは、絶対に忘れないからね。 おにぃちゃんそっくりだったよ。 今は、ママもパパも寂しくて泣いてるけど、きっと元気になるからね。 ママとパパのところにきてくれて本当にありがとう。愛してるよ。
「まだ小さいので、骨は、残らないのでこのままお帰りください」との事でした。 職場には、なんとか連絡を入れて、少しの間お休みをもらいました。 こんな時でもお腹は、すくんだなぁなんて思いながら、軽く食事を済ませ、帰宅。 それから数日間は、出産した時の感覚が頭から離れず子供たちを寝かせてからは、泣き続けました。 唯一の証のエコーの写真みながら、泣きました。
立ち直るのに時間はかかるかもしれないけど、今は、あなたの事を思いながら泣かせてくだい。本当に愛してるよ。
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