Title: 予定日前日 死産
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6月27日が出産予定日でした。
6月24日のお昼過ぎ、おしるしのような出血があった。 もうちょっとで産まれると思うと、嬉しかった。 それから少しして、前駆陣痛であろう痛みを感じた。 念の為、シャワーをあびた。 それから、痛みの間隔をはかってみた。 すでに3分間隔だった。何かが変だと思った。 シャワーを浴びているときにほんの一瞬だけ、胎動を感じた。 でもそれ以降、感じることはなかった。 お腹が張っている。 お腹の形がいつもは前に出てるのに、平らに感じる。 やっぱり変だと思った。
20時過ぎ、母に付き添われて、いつもの産婦人科に行った。 助産師さんが胎児の心拍を確認する。無言でひたすら探す。 「まさかな。そんなことないでしょ」そう頭の中では考えていた。
その助産師さんが、別の助産師さんを呼ぶ。 二人目の助産師さんもひたすら胎児の心拍を探す。 助産師さんたちは「先生呼んで」そう言った。 「あぁ、動いてないんだ。死んじゃったんだ」そう思った。
先生が来て、改めて心拍を探す。 画面に見えたのは胎児の心電図のような画面。 いつもは波打っていたものが、今は真っ直ぐ一本線になっていた。先生が色々と何か説明している。何も聞こえない。 母もすごく驚いていた。
30分ほどして、母に呼ばれた夫が到着した。 夫を見た瞬間、涙が出た。 院長先生が夫に説明をする。 陣痛も来ているから、そのまま産むことになる。
その日から入院した。 陣痛は来ているものの、一向に産まれる気配がなかった。 今思えば、赤ちゃんは死んでしまっているから降りてこなかったのかな、と思う。 促進剤を入れて、ようやく48時間後、首にへその緒を巻いて、産声をあげることなく出産した。
しばらく、夫と二人で我が子と対面。 泣くこともなく、動くこともない。どこを触っても冷たい我が子。それでも、本当に可愛い。世界一大切な子。
数日後、火葬をする。 火葬の前にまた会うことが出来た。2回目の対面。 でもそれが最後。 息子はさらに小さくなって私の元に戻ってきた。 でも、私の大切な息子に変わりはない。
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