Title: 21週 水頭症
|
|
生理不順、鈍い性格の私が妊娠していることに気付いた時には20週になっていました。 主人が私に「太った?」と聞いてきたのがきっかけでした。 「子どもはいらない。2人で一緒にいようね」といつも話していたのに、検査薬で陽性反応が出た日から主人も私も笑顔で 「男の子かな?女の子かな?どっちでも元気で明るい子に育ってほしいね。」と話していた数日後の検診。
「エコーみますね」と言った次の瞬間、先生の表情が曇り、すぐに他の先生を呼ばれました。 一緒に来ていた主人も待合室から呼ばれ、お腹の子が水頭症、片手が欠損している可能性が高いと言われました。 生まれても重度の障がい、長く生きられない可能性もあることを聞かされ、しかも気付くのが遅かった為、短期間で選択しなければならないとのこと。
3日間考える時間をもらって、2人で決めたのは子どもとの別れでした。 出産当日、痛がりの私を気遣ってくれたのか、驚くほどの早さで生まれたさなえちゃんは、とても可愛い女の子。 さなえちゃんの顔を見た主人が「こんなに可愛いのに、なんでウチの子が・・・」と、泣きそうになりながらポツリと言った直後、どこかの部屋から元気な泣き声。 羨ましさと悲しさで何も言えなくなりました。
さなえちゃん、元気に産んであげられなくてごめんなさい。 そして、主人と私の子どもになってくれてありがとう。 パパとママはさなえちゃんが大好きだよ。
|
|
|