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  ふたつのお星様たちへ

[2280] せなmama

Name: せなmama    ..jp.ibm.com
Date: 2011/12/26(月) 10:49
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Title: ふたつのお星様たちへ    
小さな、小さな二つの命は、確かにそこにあった。
本当に小さかったけれど、間違いなく存在していた。
その事実を知った時、正直、不安や戸惑いの方が大きかった。
もちろん喜びもあったけど。

その事実を受け止め、覚悟ができ、前向きになれた矢先のことだった。

12月21日、9週1日で受診した大学病院での初診。
医師が当たり前のように、感情もなく淡々と話す言葉の意味が、全く理解できなかった。
途中から何も頭に入ってこなくなった。

手が、肩が、身体が震えだした。
診察室を出て、待っていた主人の顔を見て、何かが壊れたように涙が溢れて止まらなかった。

「どうしたの?何?」
ただ泣き続ける私に、旦那は困惑していた。
泣きながら、医師から告げられた事を旦那にも伝えた。
絶句していた。

息子は、妹が欲しいと楽しみにしていた。
旦那様は、クリスマスプレゼントは双子が欲しいと言ってくれた。
息子の誕生後、ずっと待っていたプレゼント。
やっと、やっと届いたと思っていた。

それなのに。
イヴに手術を受けた。
今年のサンタクロースはなんてひどい事をするの?
私から、家族から、笑顔も休みも自由も、みんな奪っていった。

この週末はイルミネーションを見に行く約束をしていたのに、
私の病院通いのせいで、息子をどこにも連れて行ってあげられなかった。

私はただ安静に、寝てるだけしかなかった。

旦那様へ
楽しみにしてくれていた、真夏のクリスマスプレゼント、ちゃんと守れなくてゴメンナサイ。
ほぼ寝たきりの私に代わって、お料理、買い物、洗濯、子どもの相手まで、本当にありがとう。

息子へ
せっかくのお休み、クリスマスなのに一緒に遊んであげられなくてゴメンね。
お出掛けできなくてゴメンね。
ワガママも言わず、お利口さんにしてくれてありがとう。

ふたつのお星様たちへ
一緒にいられたのはとても短い間だったけど、私も旦那様もお兄ちゃんも、本当に幸せだったよ。
今日もあなた達が夢に出てきました。
きっと、あなた達が私を守ろうと身代わりになってくれたんだと、私は思っています。
いつか、お空で会えたらその時はいっぱいお礼させてね。
ステキな夢を、ありがとう。

こんなクリスマス、二度と思い出したくはないけれど
あなた達と過ごした素敵な、夢のような日々を忘れたくないから
良くも悪くもあるこの思い出、日記に残すことにしました。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。




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