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  17週 18トリソミーにて死産

[2282] らなぞう

Name: らなぞう    ..hi-ho.ne.jp
Date: 2011/12/31(土) 12:18
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Title: 17週 18トリソミーにて死産    
もともと子どもには関心がなかったのですが、40歳になって人生に後悔を残したくないという思いで自然に任せたところ、半年ほどで妊娠しました。

最初はとまどいの方が大きく、こんな私が母親になれるのか不安でしたが、嬉しそうにしている夫の姿を見たり、エコーで少しずつ胎児が育っているのを見るにつれて、今までに感じたことのない暖かい幸せな気持ちが育っていくようになりました。

最初から成長が遅いことは指摘されていたのですが、初めての妊娠だったので事態をあまり理解していませんでした。
羊水検査は怖いという理由だけで、クアトロ検査だけを済ますつもりでいたのですが、13週の検診で胎児の頸部浮腫を指摘され、羊水検査を受けることにしました。

この時点では21トリソミー(ダウン症)かどうかを心配していました。
もしそうだとしたら育てられるだろうかということを悩んでいましたが、関東は福祉も整っているしなんとかしようと思っていました。

ところが検査後、18トリソミーであること、超音波診断の所見では長く生きられないだろうこと、万一出産できても延命をしなければ1〜2日で亡くなってしまうことが告げられました。

延命処置はしないことに夫婦とも同意していたので13Tと18Tが陽性の場合は人工死産することを決めていました。
ただし、この2つの可能性は低いだろうと、あまり心配していなかったのです。
18Tでがんばっている子のブログを見ると自分のしようとしていることに対して後ろめたい気持ちになったりしましたが、かといって、なんとしてでも育てたいという覚悟もない自分はひどい母親ではないかと思ったりしました。

ところが、この決断をして3日後、急にお腹がしぼみ始めました。処置の前にエコーで確認してもらったところ、わが子はもう息絶えており、人工死産は流産の処置と名目が変わりました。
お腹の子が私の気持ちを察していたのではないかと思って号泣しました。

12月28日、産まれてきた子のお腹は、頭ほどの大きさに飛び出していました。今までいつも静かに丸まってお腹が見えないように隠していたのかな、と思うといじらしいです。こんなになりながらよく17週まで成長してくれたと思うと、その健気さが不憫でなりません。

火葬場で骨が残るように焼いてもらいました。
「お腹の子がお空に帰ってしまった」というより、普通に「第一子はトリソミー18で短命だった」と受け止めています。
もし、神様が「病気じゃない子に交換してあげるよ」と言ってくれても、私は断るでしょう。
短い間だったけど、私たち夫婦はとっても楽しくウキウキして毎日過ごしていました。子ども嫌いだった私も別人のように親ばかぶりを開花させてました。振り返ると一度も嫌な思いをしたことがない妊娠期間だったのです。

好き好んで病気になった訳ではないでしょう。私たちに会いたい一心で必死に生きてきたんだと信じています。宣告されたときは「なんで?」と思った18トリソミーを、今はそういう運命をもった子を授かっただけなんだと思っています。

「過酷だ」と聞いて怯えていた処置について。
確かに痛かったり辛かったりすることもありました。でも、それは通常のお産だってそうですし、必ず終わる痛みです。産まれてくる子が産声をあげないこと、人工死産の場合は誕生日を命日にしてしまうという精神的苦痛が処置をますますつらいものにしてしまうんだと思います。
ラミナリアの処置を受けるときは鎮痛剤の座薬をもらい、口を大きくあけてハァーと長く息を吐くようにしてください。なんとか耐えられるはずです。そして、処置の契約書が「流産の処置」や「中絶」になっていても、それは違うと思います。普通とは事情が違うけど「いいお産」をするのに変わりはないと思うことで陣痛を乗り越えられると思います。

どんなに辛くても時間は勝手に過ぎていきます。
NT指摘から一月半。不安や恐怖、悲しみに襲われ続けた日々も昨日で終わってしまいました。
狂ったように泣き叫ぶ日もありましたが、今は何故か穏やかな気持ちです。

宇宙人みたいで痛々しいほどの奇形を伴ったわが子の姿が可愛い姿としていつも私の脳裏に残っています。地球上のどの赤ちゃんよりユニークで愛しい私の長男。そんな彼が私たちのところに来てくれて感謝しています。

たまたま彼は手術の前に息絶えてしまったので流産ということになりましたが、人工死産を選択したということは変えようがありません。その理由に「子育てを経験してみたい」ということがありました。
私は40歳で,あまり時間が残されていません。正直なところ、また同じことを繰り返すのではないかと思うと怖くてなりません。
これからはこの不安と格闘することいなるのでしょうが、この不安に打ち勝たないとこの決断をした意味がなく、長男に申し訳が立たないと思っています。「お袋はタフだなぁ」とあきれられる位、強い人間になりたいです。

今日は大晦日です。夫はワイン、私はノンアルコールビール、息子はミルクで新年を迎えようと計画してます。
目の前にはいないけど、やっぱり3人家族になった気がしています。

最後になりますが、私と同じ境遇を迎えてこれを読んでくださっている方へ。
精神的・肉体的に苦痛に耐えられないんじゃないかと思っていらっしゃるなら大丈夫です。
泣きたいだけ泣いて、しっかり事態に向き合ってください。
時間は確実に過ぎていきます。
あなたはベビちゃんにとってやっぱり「ママ」なんだと思います。あなたの中に宿ったベビちゃんの運命を丸ごと受け止めてあげられる日が訪れますように。



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