Title: 5度目の流産
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結婚7年目、不妊治療を続けるも、5週・6週・7週での進行流産や、20週での子宮内感染での胎児死亡の経験があり、 人工授精は6回、体外受精採卵3回、移植は5回目でした。
妊娠の判定を聞いたときは、主人と抱き合って喜んだと同時に、流産の不安がすでに頭をよぎっていました。
不育症の疑いもあり、バイアスピリンの内服をしながらの毎日。 胎のうは確認できるか、ちゃんと心拍はあるか、エコーを見るのが待ち遠しくて、毎回祈るような思いで受診していました。
6週に入った日、出血があり、子宮内に大きな血腫を認めたため、すぐに入院して、張り止めを内服しながら安静になりました。 エコーを見るとタマちゃんの上に覆いかぶさるように血腫があり、とても怖くなりました。
でも、大きな血腫に負けず、タマちゃんは元気に心臓を動かしていて、少しづつだけど大きくなっていました。 不安で押しつぶされそうなママだったけど、パパと二人、今度こそはと、あなたの無事を信じて安静に努めていました。
8週になると、出血やお腹の張りも収まり、退院の話が出始めて、車椅子で散歩する許可ももらいました。 パパと3人で院内の桜を見に行くことができました。 「来年は3人でお花見だね」なんて、楽しい話で盛り上がり、くよくよせずにタマちゃんのために楽しいことを考えようね、と、パパと桜の前で約束したね。
しかしその夜、突然の腹痛と出血に襲われました。 エコーでは血腫に押しつぶされそうになりながら懸命に心拍を打つタマちゃんが見えました。 「現段階では何もできない」といわれ、恐怖のまま眠れぬ夜を過ごしました。
朝方、激しい腹痛とともにトイレで大量の血の塊が出てきて、胎のうらしきものも出ていたので慌ててすくい上げ、看護師さんを呼びました。 診察してもらったけど、既にタマちゃんの姿はお腹の中にありませんでした。 タマちゃんの姿を見つけたかったけど小さすぎて無理だと言われました。
それからはふわふわと毎日が過ぎて行ってます。 今まで流産しても辛くても、「また頑張れば、タマちゃんに会える」と信じて、仕事や治療を続けてきました。 でも、今回は今までのようにいきません。
自己嫌悪と体調不良から治療を再開することもできず、仕事も辞めて、ただ立ち止っているだけのママです。 妊婦さんを見ると、自分ばかりなぜ?と、周りが羨ましいです。 血腫さえなければ・・・。 悔しく、自分の体を恨んでいます。 仕事も全て投げ出して、糸の切れた凧のような状態です。 タマちゃん、情けないママを許してね。 中途半端なママに勇気をください。 そして、一日も早く、再びあなたたちに会える日が来ますように。
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