Title: 10週 繋留流産
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結婚10年、子供を望んでから5年が過ぎ、人工授5回目でやっと陽性反応がでました。 待ちに待った初めての妊娠でした。
排卵日が確実なので、医師から「予定日は12月13日」と言われ、無事に育ってくれれば今年中に生まれてくる。 夢のようで、とてもとても嬉しい気持ちでした。
妊娠5週で胎嚢確認、7週で心拍を確認をして、不妊治療の病院を卒業しました。 8週で出産設備のある病院に転院し、再度心拍確認できました。 ただ一つ気がかりがあり、超音波エコーでは素人にはわかりずらいほど小さくて。 胎児の大きさは9mm。 なんとなくチカチカと心臓が点滅するのが見えた状態でした。
7週でも、9週でも、こんなに小さくて大丈夫なのか? ネットや本で見るよりも成長が遅れている様で、無事に育ってくれるのか?と内心不安で不安で仕方ありませんでした。 姉や友人も繋留流産を経験しているので、自分にも同じ事が起こってしまうのではないかという思いが消えませんでした。
10週の検診日、超音波検査で赤ちゃんが映るなり「残念な結果になっています」と医師から告げられました。 「1.6cmでは週数にしては小さすぎるし、心臓も動いていません。」 15%の確率で初期流産する人がいると知識があって、覚悟していたものの、やっと私達夫婦の元にやってきた赤ちゃん。 どうか元気に育つ事ができる赤ちゃんであります様に。 その願いは叶いませんでした。
妊娠直後から子宮がチクチク痛む事があって、子宮収縮防止の薬を処方してもらって2週間飲んではいたものの、 出血する事もなくて、トイレに行ってショーツが汚れていないのを確認しては「ママに心配かけないで良い子だね」と話かけていました。
流産宣告されてから手術までの間にも出血がおきる事はありませんでした。 最後までママ思いの良い子でした。 赤ちゃんは初めから小さかったけれど、10週まで小さいなりに頑張って生きてくれたのだと思います。
赤ちゃんが育っていなくても、胸の張りと高温期は手術翌日まで続きました。 そして、妊娠してから毎日明け方にトイレで起きるようになっていた事も手術と同時になくなってしまいました。
手術後暫くは、泣いて暮らす日々が続きました。夜中に大泣きをして主人を起こしてしまう事も。 主人は、泣きはしない強い人ですが自分も同じ気持ちだよ、と慰めてくれました。 手術から38日で生理が再開して、また妊娠できる体になれたと少し前向きな気持ちになれました。 早くまた妊娠したいです。
妊娠していたあの感覚と幸せな気持ちを思い出したいんです。 次は元気に育って、この世に生まれてきてほしい。 いっぱいいっぱい抱っこしてあげたいです。
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