Title: 11週 稽留流産
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結婚5年目、32歳で、初めての妊娠でした。
10週目で妊婦検診を受けた際、胎児に頚部浮腫(NT)がみられるといわれました。 まったく問題ない場合もあるが、産まれても障害をもっている可能性もある、と言われ、ひどくショックを受けました。
しばらく誰にも言えませんでした。 夫にも言えませんでした。
1週間後の診察で、NTはやや増えて4.1mmになっていました。
さらにその2週間後、夫を伴って診察に行きましたが、すでに心臓がとまっていました。 大きさから、前回診察を受けた直後に亡くなっていたようです。 もう少しで12週、というところだったようです。 つわりもまだあったし、出血も腹痛もありませんでした。
11週では手術が一般的なようですが、陣痛をおこして分娩と同じ形をとりました。 1泊で帰れるはずが、なかなか出てきてくれず、2泊することになりました。 子宮口を開くラミナリアを挿入するのは、失神しそうなほど痛かったし、元気な赤ちゃんに会えないのに、長時間に及ぶ陣痛を経験するのはとてもつらかったです。
NTがみられたことから、染色体異常が原因だろう、と医師も言っていました。 胎児に異常があったのなら仕方ない、私もそう納得しつつありました。
手術からおよそ1ヶ月後、正常な女児だった、という結果を聞きました。
不育症の検査を受けることになり、自分が原因だったのか、とひどく落ち込みました。 娘のせいにしようとしていた自分を責めました。
それが原因と断定はできませんが、高プロラクチンであるとの診断がおりました。妊娠しづらく、流産しやすい、と。
現在治療中で、早く次の妊娠ができるようになりたいと願っています。 でも、来月産まれるはずだった娘のことは、一生忘れません。 私には、娘がついてるから、大丈夫。 そう思って、前向きに生きていきたいと思っています。
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