Title: 26週 臍帯過捻転
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この6月、初めて授かった子を妊娠7ヶ月で亡くしました。
高齢妊娠でしたが持病もなく、体調も良く、経過はずっと順調でした。 つわりが終わって胎動がわかるようになると毎日楽しくて、おなかに手をあてて元気に動いているのを感じながら眠りにつくのがこの上ない幸せでした。 25週の健診まで、母子ともに何の問題もないと言われていました。
26週3日の夜、急に胎動がなくなりました。 いつものように横になっておなかに両手をあててじっと待ちましたが、何の反応もありません。 毎日元気だったのに、今日の夕食後には確かに動いていたのに。 どうしちゃったの? 心配で心配で一睡もできず、翌朝すぐに病院に向かいました。
赤ちゃんの心臓はすでに止まっていて、子宮内胎児死亡の診断を受けました。 その日のうちに入院。人工的に子宮口を広げ、翌日陣痛促進剤を服用して分娩することになりました。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。 病院のベッドの上で、涙が止まりませんでした。 夫もずっと一緒にいてくれて、二人で抱き合って泣きました。 昨日の今頃は、もらってきたベビー用品の整理をしていたね。 タンスを買わなきゃと言って、部屋の寸法測ったりネットで検索したりしてた。 楽しかったね。 まさかその夜に亡くなってしまうなんて夢にも思わないよね。
悲しくて辛くてずっと泣いていましたが、それでも出産したときは嬉しかったです。 枕元で対面したときには涙も全然出なくて、純粋に嬉しくて、笑顔で夫に「かわいいね」と言いました。本当にかわいい男の子でした。
原因は臍帯過捻転でした。 臍帯の写真を見せてもらいましたが、一目でおかしいとわかりました。胎児側が太く、胎盤に向かって細くなっていて、その最も細い部分が集中してねじれ、血流が途切れてしまったようです。それ以外に原因は見当たらず、母体にも赤ちゃんにも何の異常もなかったとのこと。
このケースは年齢や体質は関係ないし予防もできない、健診で発見することは難しいし、たとえ発見しても対策がとれない。 お母さんは何も悪くない、赤ちゃんも悪くない、たまたまこういう臍の緒(もともと太さが均一でなかった)を持ってしまったこの子の運命だったのだと、主治医には言われました。 そんな変な臍の緒でも、赤ちゃんは26週の標準の大きさまで育っていました。完全に血管が締まる直前まで、ちゃんと栄養が届いていたのだと思います。胎動が止まったあの時まではきっと本当に元気だったのだと、そう信じたいです。
退院まで親子3人で過ごしました。 病院の方でも気を遣ってくれて、生きている赤ちゃんと同じように対応してくれました。 家から持ってきた産着を着せ、夫と交互に赤ちゃんを抱っこしました。赤ちゃんはただ眠っているようで、かわいくてかわいくて仕方なかった。かけがえのない、幸せな時間でした。
私は実母との関係が悪くて親子関係にいいイメージが持てず、長い間子供を持つことをためらい、母親になるのを怖がっていました。赤ちゃんはそんな私に、子供ってかわいいよ、親子っていいものだよって、教えに来てくれたのかもしれません。
退院して2日後に火葬。 小さな小さな棺に赤ちゃんへの手紙を入れました。 私たちのところへ来てくれてありがとう。短い間だったけど本当に楽しかったよ。また来てね。ずっと待ってるよ。
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