Title: 二人目 子宮外妊娠
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私の誕生日が、一生忘れられない日になりました。
一人目の時、妊娠の反応がでてすぐに病院へ行ったら、なかなか胎嚢が見つからず、毎週病院へ通ったので、 上の子もいることだし、何回も足を運ぶのは大変だからと考え、病院へ行っていませんでした。
出血は全くなく、順調なら10週くらいかな?なんて思いながら幸せでした。 この頃は悪阻と腹部の痛みがありましたが、子宮が広がる痛みだと思って、深く考えていませんでした。
明日受診しようと思っていた日の夕方、立ち上がろうとした瞬間、右下腹部で何かがポンッと弾けた音と激痛がきました。 慌てて立ち上がってトイレへ駆け込むと、出血はないものの冷や汗がでてきました。 尋常じゃない汗と内臓の圧迫感。 近くに住む姑を呼んで娘を任せ、救急隊に身を任せました。
意識が遠くなって自分の中で「子宮外妊娠やったんや」と感じつつ、心臓が圧迫されるほどの血液が身体の中で溢れてることを感じました。
「死ぬのかな?私?」と、思った瞬間「ママ〜!!ママ〜!!」と不安でいっぱいで泣きじゃくる娘の声が聞こえました。 「この子の為にも私は死んだらアカン」と思い、激痛の中で救急隊→救急の医師→産婦人科の医師&看護師への対話をこなして意識を保ちました。 検査の結果、やはり子宮外妊娠だといわれ、緊急オペを受けることになり、慌ただしく準備が始まりました。
開腹すると、やはり下から出血してなかった分、中で溢れていたそうです。下半身麻酔で頭ははっきりしており、医師の「うわ、予想以上」という声と、吸引される音が聞こえていました。 途中で男の執刀医が「まだ赤ちゃん欲しいの?」と聞きました。「欲しいです」と即答すると「そっか〜」との返事。 妊娠ができなくなるのかと不安になり、「妊娠できますよね?」と聞くと、「片側でも、妊娠した人はいますよ」との答え。 不安で泣きそうになっていたのか手を握ってくれていた看護師さんが「大丈夫。大丈夫。」と言ってくれて落ち着きました。
手術は無事成功。 「痛かったでしょう?ホンマに頑張りましたね。身体の中であれほど血が溢れていて気を保っていられたのは大したものです。切除箇所は右卵巣と右卵管。卵管は破裂していて、卵巣からもなぜか大出血していた為にショック状態になっていました。残念ですが卵巣も取らざる得ませんでした。あと、一時間でも遅かったら命も危なかったです。助かってよかったですね。」
オペ室前で待っていた旦那にもそのことが伝えられ、ベットで横たわる私の手を握ってよかったと泣いていました。 ボーッとする頭の中で「生きてるんや・・・」と感じ「娘に会いたい」と告げました。 夜中になっていたのでグッスリと眠る娘が連れてこられ「会えてよかった。」とようやくほっとしました。
それから痛みがひどく、2日間は辛かったです。 3日目からは体力も回復して動けるようになると、精神的に辛くなりました。 ふとした瞬間に涙があふれて止まらなくなり、妊婦さんの心音の確認の音、赤ちゃんの泣き声。少しでも聞こえると涙が落ちます。
たくさん子宮外妊娠の体験談を検索しました。 たくさん子宮外妊娠した後にまた妊娠された方の体験談も読みました。
まだ納得出来ない。自分はこの人達のようにまた妊娠できないかもしれない。 でも、諦めたくない。辛くても前に進む為に、心の整理の為に書きました。
いつかきっと会えることを信じて今、私が生きてる事を感謝していこうと思います。読んで下さってありがとうございました。
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