Title: 9週目 稽留流産
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37歳で、第二子を授かりました。
上の子がまだ一歳なので、「これから忙しくなるね」「でもきっときょうだいがいると楽しいよね」と主人と同居している両親と話し合ってきました。
初めて受診した5週目は順調でした。 つわりが始まるのが早く、「一人目よりきつそうだな」なんて考えていました。
7週目の受診で、赤ちゃんがほとんど育っていないことが分かりました。 かすかな心拍は見えたけれど、先生は「予定日の決定は次回にしましょう」と先送りにしました。 ネガティブなことは極力言わない方針の病院だったので、この時点で、多分妊娠が継続できるかどうかは五分五分くらいなのかなと思いました。
妊娠初期は流産しやすいということは知っていましたし、周囲でもそういう話は耳にしましたが、 一人目が順調だったので、二人目も大丈夫だろうと何となく考えていましたが、その時からにわかに流産の恐怖が現実的になりました。
悲観的になる私を主人が励ましてくれました。 つわりはどんどん軽くなり、身体が軽くなるに従って不安は増していきました。
9週目の検診で、やはり胎嚢がほとんど育っておらず、前回見えていた心拍も止まっていることが分かりました。 予想はしていましたが、愕然としました。 「あと2,3日様子を見ましょう」と先生は言ってくれましたが、翌朝に生理一日目のような少量の出血があり、ダラダラと止まらなかったので、再度受診しました。
胎嚢は映っているのに、昨日見えた赤ちゃんの姿が見えません。 とうとう稽留流産の診断が下りました。 今日のことです。 明日の朝、手術します。
昨日の夜はたくさん泣きました。 お腹に赤ちゃんがいるのに、もう生きていないなんて、悲しい。
小さな小さな体で、一ヶ月もお腹で頑張ってくれたんだね。
明日でお別れしなきゃいけないけど、一ヶ月の間、四人家族になる夢で私と主人の頭はいっぱいでした。幸せでした。 夢を与えてくれてありがとう。 いつかその夢が本当になるように、空から見守っていてください。 あなたがお腹にいるあいだ、とても幸せでした。 とても悲しいけれど、今でも幸せです。 お腹にやってきてくれてありがとう。
母より
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