Title: 15週 人工死産
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不妊治療をずっと続けていましたが、なかなか妊娠せず、諦めかけていた頃に初めての妊娠をしました。 本当に本当にうれしくて、幸せでした。 初期に出血して切迫流産の兆候だと言われても、何とか頑張ってくれた我が子でした。
15週の検診で、頭部に異常がわかりました。 「お腹の中で成長することは可能だが、産まれても生き続ける力は無い」とのこと。
どうして私の子が?どうして?どうして?
すぐに入院して、促進剤を使い、小さな女の子を産みました。 もちろん泣き声を聞くことは無く。 火葬すると、奇跡的に小さな骨が1本残ってくれました。
1ヶ月が経過し、もうすぐ四十九日です。 小さな骨壺とへその緒の入った箱を見ては、未だに心が乱れ、順調に妊婦生活を送る友人が羨ましく、子連れを羨ましく思います。
主人とドライブにでかけても、おいしいご飯を食べても、楽しいけれど、ふと頭をよぎるのは我が子の事。 あの子は確かに私のお腹の中にいたはずなのに、なぜ今は離れ離れなのか。 私が代わりになれればいいのに。 大きな声で叫びたくなったり、突然涙が止まらなくなったり。 こんな情緒不安定な私に主人も困惑気味で、主人の為にも早く元気にならなくちゃと思っても、なかなかうまくいきません。
我が子を失った失望感と、自分の意志で我が子を死産したという現実の重さに押しつぶされそうな気持ちの中で、日々を過ごしています。 こんな事を口に出すと主人が怒ってしまいますが、私が我が子を殺したのだと、私のせいで我が子は死んだんだと・・・。
周りは治療していることを知らないから、またすぐに妊娠するよ、赤ちゃんが赤ちゃんを連れてきてくれるよと前向きな言葉で励ましてくれるけれど、私には自然妊娠は難しいのです。 それでも私たち夫婦は治療を続けると決めています。 見込みがあるのかどうか分からないけれど、今度こそ我が子を抱きたいから。
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