Title: 9週 稽留流産
|
|
昨年の5月に流産をしました。 入籍もしていない私達の元に突然やって来て、戸惑いながらも2人で楽しみにしていた子でした。
初めて夫が一緒に診察室に付き添ってくれた日に、赤ちゃんの心臓が動いてないことが分かりました。 会計をすませ外に出た瞬間に膝の力がぬけ、夫に抱きかかえられながら2人で泣きじゃくって帰ったのを今でも鮮明に覚えています。
人は皆言います。「良くあることだから」と。 「同じ思いをしたことのある人はたくさんいるのだから、前に進め」と。 私も時間がたてば少しずつ消化していけるものだと思っていました。
今はもう、立ち直っていると誰もが思っていることでしょう。 確かに私は前に進んでいると思います。次の妊娠も考えています。 先日結婚1周年をむかえ、縁結びの子だったのだと、亡くなった我が子にとても感謝しています。
でも違うんです。 あの子の代わりには誰もならない。 1年以上たった今でも、失ったあの子を忘れることなんてできない。 今でも引きずっているんです。
私の流産の半年後に義姉の妊娠が判明し、友人が妊娠しました。 義姉は4日前に出産しました。 無事に産まれてとても安心しています。 赤ちゃんはとても可愛いです。
同時にとても嫉妬しています。 赤ちゃんが可愛ければ可愛いほど、本当ならば自分が抱いていたはずなのにと思って涙が出てきます。
今日、退院の手伝いに兄夫婦の家に行きました。 両親も甲斐甲斐しく世話を焼き、初孫に嬉しそうです。 私も3ヶ月後に挙式を控え、本来ならばとても幸せな時期のはずです。
でもやっぱり悲しくて仕方ないんです。 赤ちゃんを見るのがつらい。 可愛いのに。こんなに可愛いのに。 嬉しいのにつらい。
さっき父親に暴言を吐いてしまいました。 些細なことでずっと抑えていた感情が爆発しました。 何て事を言ってしまったのだろう。 父も何が何だか分からないはずです。 同時に、私の精神状態がギリギリだったことを知りました。
感謝している。 大きな経験をさせてもらった。 あの子の分まで頑張らなきゃ。
私が言って来た言葉。そんなの全部嘘。
本当は今でも苦しい。 赤ちゃんの話題が辛くて仕方ない。 悔しくて悲しくて、やっぱり今でも会いたい。 もう一度戻って来てほしい。
|
|
|