Title: 24週 原因不明
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2013年2月21日に第2子を24週で死産しました。
あと少しで産休に入るので、胎動がないことに気づきながら、 気のせいだとすぐに病院へいかず、働いていました。 ほんとバカです。 二人目だったので「大丈夫!」という、変な余裕がありました。
ある夜、急に冷や汗と吐き気がやってきて、これはおかしいと病院へいきました。 向かってる途中も大丈夫、大丈夫。念のため、ホッとするために行くんだと、自分に言い聞かせていました。 でも、やはりどこか嫌な予感はありました。
人口の少ない町なので、産婦人科には顔見知りがいっぱいいます。 先生の横についている医療事務のスタッフは、長女の保育所のお友達のママ。 そして彼女も妊娠中でした。 彼女は「診察日じゃないよね。どうしたの?」「胎動がなくて。太りすぎたかなぁ?」なんて受付でおしゃべりしてました。
隣には近所の妊娠8か月ママ。 順番が来るまで、二人でしゃべっていました。
診察室のベッドに横になり、先生が「どうしたの?」と、いつもどおりの感じでエコーを見始めました。 すると、「あれっ、心臓動いてないわ!」と。 さらっと言われたので、冗談をいわれたような気がして 「え〜?ほんまですか??」と軽く返していました。 でも、ああやっぱりな…と心では思いました。
先生は「処置とか説明するからね」と、ちょっとばたばた気味に出ていかれました。 カーテンの向こうで看護婦さんたちどう反応してるんだろう・・・なんて考えていました。 すぐ入院して分娩。 出産? 先生、看護婦さん、医療事務のママに囲まれる中でのお話。 正直、自分のこととは思えませんでした。 そして平気なふり、というか取り乱してはいけないんだ、と変な気を遣い、たんたんと話す先生の話を聞いていました。
主人と再び入院のため病院へいく途中、主人もなんだか他人事のように感じているようでした。 二人とも事の重さの気づいていませんでした。 実感がないというか。 なんか、ちょっと怪我して入院して手術して…みたいな気分でした。
陣痛がきて3時間ほどで息子は出てきてくれました。 亡くなって少し日数が経っていたので、息子は苦しい顔をしているんではないかと、少し怖いなと思っていました。 ですが、スルッと出てきた息子は、すごく安らかな眠り顔でした。 無垢そのもので、満足気にもみえました。 体長30センチの息子。かわいかったです。 小さな親指は、私そっくりのそり指でした。
息子を亡くしたと、家族一人死んでしまったんだと実感して、悲しく辛い思いが、どんどん、後から後から押し寄せてきました。 なんで私なんだろう、何かの罰なんだろうか、 悲しみまくって、怒りまくって、落ち込みまくっています。
笑顔も声も知らないのにこんなに心が傷つくんですね。 特に出産予定日はどうにかなりそうでした。
半年が経ち、先日、初盆を迎えました。 まだまだ辛い日もあり孤独感や虚無感はあります。 無事に出産した保育所ママたちとは話すことができません。 そんな自分が嫌でたまらないですが、今は自分の心を大切にしようと思ってます。
ひきこもる日、出歩く日、明るい、暗い日、ばらばらでも今はいいやとそう思うようにしています。 短い命ではありましたが、息子の天命だったんだと。 少しずつこのことを理解していきたいと思います。
入院中にまだ実感のない私に、「辛さは後からくるから、無理しないで」と涙を流して声をかけてくださった看護婦さんがいました。 ありがたかったです。
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