Title: 稽留流産
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息子が1歳を迎える目前、妊娠に気づきました。 やっと育児に慣れてきた頃で、体型も戻ったばかり。 年子になることなど、不安も大きかったのですが、もちろん嬉しく思っていました。
つわりが酷くなり、泣きながらトイレに駆け込んでは嘔吐を繰り返し、夫に当たり散らしたりもしました。
6週くらいから出血し、切迫流産と診断され、絶対安静。 入院もしました。 息子に会えない悲しみは大きかったものの、赤ちゃんの心拍も確認できて、順調でした。
徐々に、がんばってこの子を産んで、この手で抱くんだと、気持ちも強く前向きになっていきました。 10週の検診日。実母と診察室の前でマタニティ雑誌を広げ、ベビーベッドはこれがいいかな、このマタニティ服可愛いな、と無邪気に話していました。
内診で、先生が何も言わないうちに、 エコー画面の赤ちゃんの、心拍が見えないことと、赤ちゃん自体がぼやけてはっきり見えないことを、わかってしまいました。
9週半ばで成長を止めていました。稽留流産でした。 日にちが経っていたことで浮腫が出始め、ぼやけて見えたようです。
その日のうちに入院し、掻爬手術をしました。 麻酔が効かず、術中、痛いと叫びながら泣いていた記憶が鮮明にあります。
なんとなく、女の子だったような気がしています。 赤ちゃんは、浮腫のため、脆くなり形はなくなっていた、と夫が泣きながら話してくれました。
術後2日。もう涙は出ません。 悲しいというより、悔しいのです。 つわりと安静と入院と、息子に会えない試練に耐えました。 妊娠していなければしなくて済んだ、手術の痛みも惨めさも無駄だったと思います。馬鹿ですね。
赤ちゃんがお空に帰ったとか、忘れ物を取りに行ったとか ママのために自らキャンセルしたとか、そんな言葉は余計辛い。
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