Title: 19週 人工死産
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先日、息子を人工死産で亡くしました。
順調に来るはずの生理が来ず、まさかと思い、検査薬にて妊娠が分かりました。 何度もタイミングを図り、検査薬も何本も使用して、諦めていたところでの待望の妊娠でした。
妊娠中はつわりがひどく、5ヶ月へ入っても治まらず、体的には辛い日々を過ごしていましたが、あと半年もしないうちに子どもに会えるのかと、毎日楽しみで仕方ありませんでした。
そんな中、かかりつけのクリニックの5ヶ月検診で、医師より「少し分かりづらい所があるから、大きな病院へ紹介します。まだ、確定ではありませんが、非常にシビアです」と言われました。
自分も医療に携わる仕事をしているので、エコーを見た時点で妊娠継続は厳しいんだということを考えました。 平静を保っていましたが、自宅に帰り、夫に検診内容を伝えているときに、涙が止まりませんでした。
総合病院の受診までは少し時間があったので、覚悟を決め、子どもとのお別れの準備を始めました。決して無理をしていた訳ではありませんが、強くいなければならないと、気丈に振る舞っていました。 総合病院を受診して胎児の異常を指摘された翌日、入院となりました。 入院初日に子宮口を広げる処置が始まりました。 次の日も処置を二度行い、ラミナリア桿は計15本入りました。 処置中や処置後は痛みがありましたが、何とか乗り越えることが出来ました。 その間も、お棺に入れるものの準備を旦那さんと一緒に行いました。
入院三日目、陣痛促進の処置が始まりました。 ラミナリア桿を一気に抜き、経膣陣痛促進剤を入れます。 二度目の膣剤を入れたところで、人工破膜が行われました。 その後から急激に陣痛間隔が短くなるとともに、痛みも我慢できなくなるほどになっていきました。
そして、そのまま小さな男の子を出産しました。 産声は聞こえてきません。 なぜか涙が込み上げてきて、掛けてあったタオルケットを噛みしめ、そのタオルケットで顔を隠し、泣きじゃくりました。 その後も胎盤剥離等に時間がかかりましたが、無事に分娩は終了しました。
分娩後、夫とともに息子と対面し、医師の説明を受けました。 一般の赤ちゃんとは姿形が多少は違いますが、旦那さんにそっくりな顔立ちや手足の指が可愛らしく、とても愛しい気持ちになりました。
その後、母子同室を希望し、退院まで何度も息子と会わせていただきました。顔を見るたびに、病室で一人で声が漏れないように、泣きました。 自分が息子の死を受け入れられていないんだと初めて自覚しました。 そんな中で、スタッフのかたには、手形足形を取っていただいたり、臍の緒をケースにいれていただいたり、母乳を搾っていただいたりと、想い出を作っていただいて感謝しています。 無事に退院した、次の日の夜、夫の前で初めて声を出して泣きました。 今までの思いを全てぶつけるかのように、 「どうして亡くなっちゃったの?お腹を痛めて産んでも、あの子からの泣き声が聞こえないんだよ。笑った顔が見たいよ!声が聞きたいよ!抱きしめてあげたい。あの子を返して。どうして?苦しいよ、助けて。」と叫ぶように、夫の胸で泣きました。 夫は何も言わず、そっと抱きしめてくれました。 火葬を終え、今は少し落ち着いてきましたが、まだ息子の死を受け入れられていません。 ですが、少しずつ前向きに毎日を過ごそうと思います。
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