Title: 7週 胞状奇胎
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聞いたことがない異常妊娠で、とても不安でした。 少しでも力になればと思います。
34歳で結婚し、すぐに妊娠しても高齢出産になるので、少しでも早く授かりたいと、熱望していました。
1年くらいあとの35歳で妊娠しました。 初めての診察では胎嚢が見えず、心配でしたが、二回目の診察で、やっと小さな胎嚢が見え、ほっとしたのを覚えています。
その3日後に茶褐色の出血があったので、念のため受診しました。そのとき「胎嚢が2つ見えるけど、なんだかぼんやりしていて、よくわからない」と言われました。 そのときから、なんだか嫌な予感がしていました。
それから毎日茶褐色の出血が続き、3日おきに受診。 医者ははっきりとしたことは言わず、毎回「何かあったら、すぐ電話してください」と言うだけ。 エコー写真さえ見せてくれませんでした。
毎日もうだめだと泣いてばかりいました。 7週に入ったころ、茶褐色の出血ではなく、鮮血の出血があったので、急いで受診すると「もしかしたら胞状奇胎という異常妊娠かもしれないから、手術をしましょう」と言われました。 覚悟はしていたものの、ショックで立つのもやっとでした。
胞状奇胎は2回の手術が必要で、 1回目の手術で胞状奇胎かどうかわかるから、 胞状奇胎と診断されたら2回目の手術をしましょう、 という説明を受けました。
一回目の手術を終え、手術の結果を聞くと、病理検査では胞状奇胎とは認められなかったが、エコー写真で見ると、疑いがあるから、二回目の手術をしましょう、という診断でした。
一回目の手術で、精神的にかなりのダメージを受けていたため、手術を渋りましたが、医者は念のため手術をした方がいい、の一点張り。
私も、もしかして・・・という思いが拭えず、泣く泣く二回目の手術をしました。胞状奇胎は、悪い細胞が残るとガン化するこわい妊娠です。妊娠できない身体になるのも、と覚悟を決めました。
二回目の手術が終わり、一週間に一回、採血し、胞状奇胎が再発していないか、検査をしています。 おかげさまで経過は順調ですが、妊婦でもないのに、幸せそうな妊婦さんに混じって診察を待つのはかなり、精神的にきついです。 そして、胞状奇胎は半年から二年、妊娠は避けるように言われてので、高齢である私はとても焦ります。
さらに私は、検査では胞状奇胎は認められなかったのに、その疑いだけで、二回の手術を受け、毎週の血液検査し、半年から二年も妊娠してはいけない、という現実に納得できません。
でも絶対この手で我が子を抱くことは諦めません。
そして一瞬でも母になれたこと、とても幸せです。
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