Title: 8週 稽留流産
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30歳にして、2人目を授かりました。 一人っ子の予定だった上、上の娘とは5歳離れていました。 年齢的にも体力は落ちているし、正直どうしようか迷いました。 そんな中、娘が「お母さん、赤ちゃんの音がするよ。おうちに来たいって」と言った言葉に、腹をくくりました。
20代の頃とは出来ることは減ったかもしれないけど、頑張ろう!と思いました。
初診の日、先生からは「ちょっと小さいね」と言われました。 大きさは6週にして5ミリ。その時には薄々気づいていました。 多分この子は無事に生まれてこない。
2週間後、心拍は止まっていました。やっぱりな、と思いました。 そのまま手術してもらいました。 旦那には上の子の世話を頼んでいたので、何も連絡せず、ひとりで手術にのぞみました。 不思議と悲しくはありませんでした。心構えをさせてくれていたのでしょうか。
先週の土曜日のことでした。
月曜日からは普通に出勤しました。 パートタイムではないので、日々フル出勤です。 出血はありましたが、もともと仕事が好きなのでたいして気になりませんでした。 お腹の大きなお客さんが来ても何も感じませんでした。 ただ、自分と同じ体験をしないで欲しいと、そう願うばかりでした。 やはり自分が体験して辛いことは、他の人にも経験してほしくなかったので。
職場の上司や友人からも「2人目できた♪」と幸せな報告を耳にしました。 「2回生理を見送ったらすぐに次の子供が欲しい」と、思いました。 しかし同時に気づいてしまいました。 私はただ、子供が欲しいわけじゃない、失った子供を取り戻したいだけなんだ。 また妊娠して、無事に生まれたとしても、その子は流産してしまった子じゃないのに。 決して同じてはないのに。
妊婦さんや赤ちゃんを見ても、何も感じることはありませんが、今の私の心は取り戻せないものを何とかして取り返したい、そんな気持ちでいっぱいです。 メンタルが落ち着くまではまだ少し時間がかかりそうてす。
恐らく再び赤ちゃんを抱くことはないと思います。流産した子を忘れられそうにありません。
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