Title: 37週 常位胎盤早期剥離で死産
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先生も驚くほど健康な妊婦でした。 特にお腹が張ることもなく、つわりも1週間程度の軽いもの。 36週に入ると、先生から意識してお腹を張らせるようにという指示があり、毎日10km程歩いていました。
37週になり「もう生まれてきていいよ〜」と話しかけてもなかなかお腹が張るような事もなく・・・。 そんなある日の夜、お腹が急に張ってきました。 痛いけど、まだ陣痛には遠い痛み。 前駆陣痛だろうと、そこから荷物の整理、部屋の片付け等していました。 最後にアイロンをかけていると、痛みは増していき、今度はトイレに行きたいような、そんな感覚になりました。 嫌な汗を全身にかきながらトイレに入って少しすると、パンッと音がして、すぐジャバジャバという音がしました。 咄嗟に破水だ!と思いましたが、中を覗き込むと、トイレの中は血でいっぱいでした。
夜用ナプキンを当て、リビングに移動する間にナプキンはいっぱいになり、座ったソファーも、足元も血でヌルヌルになりました。 主人がマンションの前まで車を回して、荷物と2人の子供を乗せている間に、出血のせいか、立つのも辛い位になりました。 かかりつけの病院に着くと、慌てた様子でお腹に機械を当てて赤ちゃんの心音を確認しようとしますが聞こえません。 エコーで赤ちゃんを見ると、既に心臓は止まっていました。
わけも分からず、そのまま救急車で大きな病院へ転院させられました。 DICを既におこしており、両腕、首、手首に点滴用の注射針を刺されました。 そこから、鎮痛剤のお陰で落ち着いた私はしばらく眠りました。 朝になり,母体が落ち着いてきたので促進剤で出産。 3,000g、51cmの可愛い女の子でした。 本当に綺麗な愛らしい女の子でした。 初めて見たその子は丸い後ろ姿。愛らしい我が子。他の子と違うのは肌が紫がかっていたこと。 ああ。死んじゃったんだ…初めて大声で叫びました。 「ことりちゃん。ことりちゃん。ことりちゃん…ごめんね…。」
7リットルもの出血をしたので、暫く寝たきりの生活でしたが、先生に無理を言って6日で退院させてもらいました。 退院翌日、ことりちゃんはお空に帰りました。 私と、主人。誕生を心待ちにしていたお兄ちゃん、おねえちゃん。私の母と叔母、そして従兄弟に見守られながら、雨の日の晴れ間に飛んで行っちゃいました。 きっとまたママのお腹に帰って来てくれると信じて。
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