Title: 7週 流産
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結婚前に一度、子宮肉腫の疑いのため子宮全摘手術を勧められたことがありました。 まだ結婚前で、子どもも希望してましたし、細胞診の結果悪性だったら再手術をして全摘を・・・となりましたが、 幸い、良性の筋腫が原因不明で変性したものであったため、全摘を免れました。 その2年後に1人目の娘を帝王切開で出産しました。 一度は、病状次第では子どもをあきらめないといけないと覚悟したこともあり、子どもをもうける事ができたことがとてもうれしかったです。
ですが、欲といいますか、2人目が欲しい、兄弟を作ってあげたいと思うようになりました。 1年後の検診で子作り許可をもらい、葉酸サプリを飲みながら毎月ドキドキしてすごしていました。 娘の保育所や職場で次々と妊娠していく中、若干のあせりはありましたが体調に気をつけてすごしていました。
娘の3歳の誕生日を迎えた頃、毎月期待してしまう自分に疲れ、少し休憩と思っていたところ、4ヶ月後に体調の変化があらわれました。
その1ヶ月前から咳が止まらず、いろんな薬を飲んでいましたがその日から服薬をやめました。 生理予定日まで後3日というところで我慢できず、検査薬を試すと少し薄いけど陽性反応がでました。 あまり早く受診してもいけないと思い、はやる気持ちを抑え2週間後に受診。 小さな胎のうが確認できました。
「計算的に7週目に近いけど、排卵日がずれてたのかな?ちょっと小さいね。また2週間後に心拍確認に来てください」と言われました。 まだ初期なので言うべきではなかったのですが、娘がおなかに乗ってくるので「おなかに赤ちゃんがきたから、乗るのは我慢してね」といってしまいました。 娘もお友達に次々と兄弟ができていたので、「お姉ちゃんになる」というイメージが3歳なりにできたようで「赤ちゃんに○○してあげる」「靴下を履かせてあげる」と、楽しみにしてくれていました。
楽しみな反面、続く咳、娘の妊娠の時より軽いつわりと常に下腹部に重い感じがあり、少し不安を抱えてましたが「2人の母親になるんだ」という気持ちをもって、あまり気にしないようにしました。 受診から4日後、仕事中に出血。 その瞬間、妙に悟った様な気持ちでだめなんだと思いました。 すぐに病院に電話しましたが、夕方であったため「安静にして気になるようだったら、朝、受診してください」と言われ、翌朝受診。 流産の可能性を言われました。 4日後に一応心拍確認をしましょうと言われ、同時に手術の予約を入れました。
12月24日に入院して、翌25日に手術を受けました。 帰って、娘に「赤ちゃん星になっちゃうんだって」と説明しました。 半年前に祖母が亡くなっていた為、「星になる」の意味がわかった娘。一緒に泣いてくれました。 でも「大丈夫、赤ちゃん、すぐもどってくるって」と励ましてくれました。 エコーでふくろが確認できたけど、それ以上赤ちゃんになれたかった赤ちゃん。 娘と「ふーちゃん」と呼びました。
入院は切迫早産の妊婦さん2人と同室で、安静のストレスからか大声でこれからの事を楽しそうに話されてました。 また、分娩室の前の部屋だったため、産声等も聞こえてきて、我慢しても涙がこぼれてきました。 まだ心拍も確認できていないんだから、命にはならなかったんだと思っても、感情がついていきません。 もしかして、風邪薬を飲んでたから染色体に異常が・・・という自分を責める気持ちがついて回ります。
手術が終わって笑えないまま自宅に帰ると、娘が「ふーちゃんは母ちゃんの事すきやから、泣いてたら、えーんえーんってゆうよ」とぎゅっとしてくれました。
今年はつらいクリスマスになりましたが、来年は笑顔で皆でクリスマスが迎えれるよう前を向いていけたらと思います。
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