Title: 9週 流産
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忘れもしない、去年の6月1日。 自宅から遠かったバイトを辞めて専業主婦を1ヶ月したあと、やはり仕事がしたくなって面接に行った次の日、ふと生理が遅れていることに気づきました。 検査薬で陽性反応。 嬉しすぎて、両親や主人、近所の友人にすぐ報告しました。
1週間後、病院で検査をしてもらうと、やはり妊娠していました。 ほんとに天にも上る気持ちでした。
というのも、旦那がたまにED気味で、回数も少ないし、妊娠できる気がしなかったため。 たまたま今回はその時期にうまくいき、妊娠に至りました。
そのころ始めたばかりの仕事では思い荷物を持つこともあり、先輩などにおんぶにだっこでしたが、主婦さんが多い職場だったこともあり、理解してくださりました。
さらに1週間後。 そろそろ胎のうの中に赤ちゃんが見えてもいいころでしたが、見えないね、と言われました。 もしかしたら生理の周期を間違えて数えてる可能性もあるし、よくあることです。と説明は受けましたが、その先生はすかさず流産の話をしました。
15%、つまり8人に1人は流産する計算です。結構確率高いんだよ。 そんな不謹慎な。 私の子は大丈夫に決まってる。
そう思っていた2週間後、再度検査の日。 検査台に上がり、器具のカチャカチャする音がすごく嫌な気分にさせました。 先生は黙っています。 そして、流産を告げられました。
会計の前の待ち合いでは赤ちゃん連れや、小さいこどもがおもちゃで遊んでいて、見てると狂いそうなくらい泣き出しそうだったので、ただただ天井だけを見ていました。 9週に入ったところだったと思います。 私には、黒い袋の中に白いものが見えた気がしたんですが、先生ははっきり見えてないと言いました。 心音もほとんどわからないと。 ほとんどってことは、ちょっとは聞こえてるのかな? 今思えば、違う病院でもう一度ちゃんと見てもらえばよかった。
ずっと後悔しています。
翌日、手術で赤ちゃんを出してあげました。 麻酔はしてあるはずなのに意識ははっきりとあり、手術の間の5分〜10分の間ずっと痛みに苦しみました。 痛すぎて泣き叫びました。 術後は意識朦朧、そのまま少し寝ましたが、2日間はずっと気分が悪くご飯もたいして食べられませんでした。
あのとき奇跡的にできた私たちの赤ちゃんは、もう居ないんだ。
あれから8ヶ月が経ちましたが、今でも引きずっています。 当時ほど毎日泣いてはいませんが、たまにふと思いだし、仕事中でも泣いてしまいそうなときがあります。 まだ、忘れられてはいません。
当時、たくさんの人に励まされました。 ただ、批判するわけではないのですが、父や義父など男性陣には決まって、またすぐできるよと言われました。 正直、人の気も知らないで偉そうに、無神経なと、受け入れることはできませんでした。 一方最近主人はまたEDを発症し、今はそのことで非常に悩んでいます。 また、妊娠するときがくるのでしょうか… 正直、不安で仕方ありません。
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