Title: 17週 人工死産
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私は33歳主婦です。 先週、17週目で小さなかわいい息子を産みました。人工死産でした。
13週の時のエコーで、赤ちゃんに浮腫がでていることがわかり、大学病院を紹介されました。 でも、心臓はしっかり元気に動いていて、「ママ元気だよー!」と言っている気がしました。 担当の先生に「いつ心臓が止まるかわからない、そういう状態ですので覚悟しておいてください。おそらく染色体異常でしょう、奇跡的に浮腫みが無くなる子もいますが、かなり浮腫んでいるね」とサラっと言われ、目の前が真っ暗になりました。 一昨年に6週で心拍確認後すぐに心拍が止まってしまった時の子のことを思い出しました。 その時は全身麻酔での稽留流産でした。
その後、14週の時に大学病院での詳しいエコー検査を受けた結果、体全体がかなり浮腫んでいて、羊水検査もするかしないかも迷いましたが、赤ちゃんのむくみでお腹から羊水を抜くときに針が赤ちゃんに刺さってしまう可能性もあるかもしれないと言われたので、検査することができませんでした。 それだけ頚部とお腹、体全体に水がたまっている状況でした。 こちらの先生も、「いつ心臓が止まるか覚悟はしておいてほしい。それは変わらない。もし浮腫みは減ったとしても生きて生まれてくる確率は非常に低い状態です」と、やはり厳しい現実をつきつけてきました。 しかし、こちらの先生は親切丁寧にゆっくり時間をかけて私たち夫婦の話を聞いて下さり、分かりやす説明をして下さいました。 そのことで、客観的に考えられて少し冷静になることができました。
異常がわかってからの毎週の検診で、変わらず元気に心臓を動かし続けている我が子が本当に愛おしかったです。 浮腫みの状態は改善せず、胸にも水がたまってきているようで、赤ちゃんしんどくしていないかと心配でした。 それに、異常がわかってからお腹に手を当てて赤ちゃんとお話ししたりすることが辛くて怖くて、人工死産で入院する前までの2週間は、あまり語りかけてあげることができませんでした。 今はそれだけを後悔しています。
人工死産の決断をして先週から3泊4日入院しました。 担当の助産師さんはどの方も本当に良くしてくださり、恐怖だった子宮口を広げる前処置もずっと手を握って話ながら寄り添ってくれました。 私がそうしてほしいとお願いしたから、そうしてくれました。 そのおかげで思っていたっよりもずっと痛くなかったです。 お産の日の午前中に子宮口が開いているかの内診の時に最後のエコーを見ました。 最後の最後まで赤ちゃんは心臓を動かし続けてくれていました。 涙が止まりませんでした。 まるで「ママ、大丈夫やから!応援しているからね!がんばってね!」と励まされたような気持でした。
陣痛から1時間半で破水して、その後すぐに産まれました。19cm、216gの小さな小さな男の子でした。 検診のエコーでは性別はわからなかったのですが、夫婦ともに男の子がいいなーとずっと話していたので、やっぱり男の子がきてくれました。 初めて見る我が子は本当にかわいくてかわいくて、きれいなお顔をしていました。 退院までずっと母児同室で過ごすことができました。 助産師さんも部屋に来るたび息子に毎回笑顔で話しかけてくださり、本当に嬉しかったです。 手型・足型も取れました。 お産後は子供を出産したという母親としての幸せを感じました。 なんともいえない幸せな気持ちでした。
助産師さんの言葉で忘れられない言葉があります。 「短い間でもママのところに来たい!と思って来てくれたんじゃないかな。ずっとママを応援してくれたし、これからも応援し続けてくれるよ。ママとパパが赤ちゃんのことをずっと覚えててくれるだけできっと幸せだよ。本当に幸せな子やなぁ。」と言ってくれました。 産まれたけど産声をあげなかった我が子を、どう受け止めていいのかを考えていたところ、そんな風にお声かけてくださったので心が穏やかになりました。本当に感謝しっぱなしでした。
そして昨日火葬を終え、17週ではほぼ残らないと思っていた遺骨もしっかり残っていました。 他の都道府県ならこの週齢では遺骨は残らないそうですが、私が住んでいる地域で遺骨が残るように温度調節?をしていたようでした。本当かどうかはわかりませんが。
今回の妊娠・出産体験で本当にこの子が来てくれてよかった。ありがとう、感謝の気持ちで今はいっぱいです。 この子で良かったと思いました。 そしていろんな奇跡が重なりこの子が来てくれたんだなーと思います。 そして、いろんな偶然も重なりました。 息子を取り上げてくれた助産師さんと息子は同じ誕生日でした。 ○○ちゃんと私同じ誕生日やねん、嬉しい。と言ってくれました。 そして火葬の日、骨拾いの際に遺骨の部位の説明をしてくれた係りの人が、私の小学生・中学生の同級生でした。 私のことを知ってくれている人が説明してくれて嬉しかった。 最後に「がんばってな」と優しく声をかけてくれて本当に嬉しかったです。
今後どんな気持ちになっていくのかわかりませんが、息子がこれからも応援してくれると信じ前向きに考えていけたらいいなと思っています。 こちらのHPでいろんな方々のお気持ちや考えもあると思います。皆さんの体験談で本当に私自身励まされました。私のつたない文面で悲しませるところがあればお許しください。
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