Title: 38歳 3人目 25週 子宮内胎児死亡
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安定期に入り、つわりも少し楽になり、いろんな未来を想像してました。 小6の次女とお腹に手を当て胎動を感じました。 そしてその夜、いつもは横向きで3,4時間くらいしか寝られないのに、久しぶりに5時間も熟睡しました。 その朝、腰の痛さで目が覚めました。 ムニムニ動く胎動がなく、10カウントをしました。 自分が分からないだけで赤ちゃんは寝てたり、小さく動いてるのではないかと思い、仕事へ行きました。 ずっとずっと胎動が感じられず、不安な気持ちで夕方産婦人科へ行きました。 そこで映ったエコーには、心臓が動いていませんでした。 なんで?どうして? 2日前に受けた検診は全く異常がなく、順調ですと言ってたのに。なんで?なんで?悲しくてパニックでパパがくるまでの間ずっとずっと泣いてました。
先生から、週相当で大きさには異常がないこと。 心臓や羊水、臍帯にも異常がなく原因が不明なこと。 胎盤が若干下にあるため、出血のリスクがあるから、紹介状を持って明日大きい病院へ行って下さい、と言われました。
すぐに赤ちゃんとさよならしなきゃいけないんじゃないかと思い、 産着やおもちゃ、靴下、ドレス、手型、おやつ、母子手帳ケースなど本来もっと幸せな気持ちでゆっくり選ぶはずだったものを二人で泣きながら選びました。 家に帰って、高1の長女と次女にあかちゃんが亡くなったのでお腹から出さなきゃいけないこと。 出血のリスクがあるから、明日大きい病院にいって見てもらうことを伝えました。
歳が離れた妹の誕生を楽しみにしてくれてたのに、お姉ちゃんにしてあげられなくてごめんね。 赤ちゃんと過ごすじかんがないことで必死に死産、処置、火葬について調べて一睡も出来ませんでした。 赤ちゃんとさよならするまでに出来る事を後悔なく全部したいと思いました。
7月3日総合病院で検査しても、母体、赤ちゃん両方に異常はありませんでした。 亡くなった原因が分からないことほどつらいことはありません。 あきらめがつかないのです。 1500人から3000人に一人の割合であるんだと説明されましたが、そんな奇跡的な確率に当たらないで欲しかった。 ベッドの関係で入院は5日後の7月8日になりました。 それまでに、お腹の写真やプリクラを撮ったり、骨壺をネット注文したり、絵本を読んだり手作りのアンパンマンや、ポーチ、ミサンガを作ったり髪の毛を切りに行ったり 、誕生石のアクセサリーを買ったり折り鶴や手紙を書いたりしました。 幸せそうに選んでる妊婦さん。 その隣で私はお別れするためのものを選んでる姿がパパは見ていられなかったそうで、離れて泣いてました。
入院した日にラミナリアを朝に5本、夕方12本入れました。 痛くて痛くてたまらなかった。 翌朝ラミナリア抜去。9時と12時に膣剤を入れたあとから下腹部が痛くなってきました。 寒気がして熱が出て、一緒に付き添ってくれたパパが腰をさすってくれました。 ただただ下腹部が痛くて痛くて、きがつくとその間隔は2分になっていました。 人工破膜し、15時03分660gの小さな命は産声をあげることなかったけれど、抱っこさせてもらえました。 生きて産まれてこれなかったけど、確かに温かくて、重たくて、やっと会えたね、ありがとうって思いました。 悲しさもあったけど、それより素直に可愛くて可愛くてたまりませんでした。 心臓が停まって1週間経っていたためか、皮がずるむけてたり、色が黒かったり、鼻出血したり。 それでもやっぱり可愛いかった。 名前を星愛(せいな)とつけました。 七夕の季節でもあり、星を見上げたらせいなに会える気がして。 家族みんなに愛されてたこと伝えたくて。
出血もひどくなかったため、病院で過ごす間に沐浴したり、ベビー服着せたり抱っこしたり添い寝したり絵本読んだりしました。 みんなで最初で最後の星愛の誕生日ケーキを、歌ったあと食べました。 クリームを少し星愛のお口にも舐めさせてあげました。 家族みんなで、星愛と一緒に過ごす時間は貴重です。 悲しいけど、笑顔もあり、病室で看護師さんが撮ってくれた宝物の写真は、みんなが笑顔で写っています。
7月11日退院し、そのまま自宅へ連れていきました。 星愛が過ごすはずだったお家で家族の雰囲気を感じて欲しくて、夜はリビングにみんなで一緒に寝ました。 その夜から、急に母乳が出始めました。 飲ませることが出来ないのに、体はちゃんとお母さんの準備をしていました。 最後にくれた最高のプレゼントだったのかな?
7月12日家族みんなで最後に自宅で沐浴しました。 ぶかぶかのベビー服ブカブカのドレス。 上の子と同じようにパパが準備してくれたブカブカのファーストシューズ。 幸せな未来を奪われたこの10日間。 でも、星愛のために家族みんなで後悔しないように、たくさんたくさん考えたよ。 人生で一番泣いて一番濃密な時間を過ごしたよ。 棺におやつと星愛に合うガーベラのお花とお手紙とみんなの匂いがついたミサンガを結び、女の子だから、可愛いゴムとキレイな髪の毛が生えるようにみんなの髪の毛もいれたよ。母乳を綿棒で口に含ませて、お別れしました。
星愛。みんな星愛のこと忘れないよ! 家族になってくれてありがとう。 星愛の小さな小さな遺骨は、ちゃんと拾えたよ。 3カ月たった今でも星愛と過ごした時間をはっきりと思い出すよ。 季節は変わったけど、星愛が、星愛と一緒に過ごしたうさちゃんのぬいぐるみに抱えられて見守っていてくれるから…。
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