Title: 20週0日進行流産
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二卵性の双子を妊娠中、20週0日で突然陣痛がきました。
分娩時間8時間半、その日に退院して、4日後に火葬という、人生で感じたことのない嵐のような時の流れでした。
夜21時頃、少しお腹が痛い気がする。恥骨辺りも痛い気がすると思い、ソファーで横になりました。 症状を検索すると、子宮が大きくなる時期で下腹部痛や恥骨痛はあるとのこと。 暫くすると痛みはおさまりました。 また出血もお腹の張りもありませんでした。 最近お腹が大きくなってきたので、子宮が大きくなっているのかな、これから2人はどんどん大きくなるのかなと思いました。
その痛みが22時50分頃から激痛に変わりました。それも2分間隔で。 痛みの無い2分の間に夫に声を掛けて、急いで病院に連絡をして直ぐに向かいました。 2分はとても短く、すぐに次の痛みが来ます。 これは陣痛でした。 妊娠6ヶ月で予想もしていなかった陣痛到来。 車の中でも、病院に着いても強い痛みはおさまりません。 医師に告げられたのは進行流産で羊膜が見えているとのこと。 すぐに分娩台へ移されました。 子宮収縮を抑える点滴を受けましたが、陣痛の間隔は開かず、2分間隔のままでした。 初めは足の間に何か挟まっているという感覚だったのが、水風船が挟まっているという感覚に変わりました。羊膜がほぼ出てきていたのです。これはもう危ない状況だと自分でも分かりました。 この時夫は、羊膜の中で元気に動く赤ちゃんを見ました。 「パパ、僕こんなに動けるんだよ」と元気に動く姿を見せてくれたのかな。
お空へ帰ってしまうことを承知で、生きている赤ちゃんを産む。 本当はもっとお腹の中で育ててあげたい、もっと一緒にいたい、一緒に遊びたい。 でも不思議と「きっと今、赤ちゃんも苦しいんだろうな。お互いここまでよく頑張ったよね。苦しいよね。出てきていいよ。ありがとう」という思いでした。
すると「準備を始めます!」と助産師さんが言い、点滴が外されました。分娩が始まります。ついにこの時が来ちゃった…。
生まれてきた2人は、すやすやと寝ているようでした。 そして、2人はただただかわいかった。 暫くすると涙がとまりませんでした。 さっきまであんなに冷静でいられた自分はどこへ行ったのか。
それからの1週間は我が子を探してばかりでした。 2人が命をかけて私の命を守ってくれたのかなと受け入れたと思えば、守れなかった自分を責めたり。 どんなにつらくても朝はやってきます。前へ進まなければ。 命はこんなにも儚いものなのか。 2人が命をかけて伝えてくれたことはなにか、これからの人生で集めて行きたいです。 どうか今出産を控えている方とその赤ちゃんが、母子ともに元気に出逢えますように。
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