Title: 35週 死産
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いっくんは、長い不妊治療の末、体外受精でやっときてくれた、男の子だったね。 高齢の為、最初で最後の子かなぁという思いだったので、妊娠反応が出た時は、すごく嬉しくて仕方なかったよ。 ずっと、小さめとは言われていたけど、小さく産んで、大きく育てるって、27週までは全然気にしていなかったよ。
でも、27週のとき、口唇口蓋裂、単一臍帯が判明してからは、 大学病院に転院になって、それからは、受診する度に、不安な情報ばかりが増えていったね。
心臓の疾患、腎臓の腫れ、染色体異常の可能性。 言われるごとに、いっくんがちゃんと生きていけるのかと、不安で押しつぶされそうでした。 でも、例え一緒にいれる時間がどんなに短くても、いっくんに逢いたいってパパが言ってくれてから、私も逢いたいと思った。 自分たちができる事を、一つずつやっていこうと、覚悟が決まったよ。
いっくんが、生きていく為の判断にプラスになるならと、羊水検査も受けた。 でも、いっくん。検査結果が分かる前に、心拍が止まってしまったね。 嘘でしょ。信じたくなかった。 逆子だったけど、いっくん、お尻から上手に産まれてきてくれたね。 閉じてる目を開けてみたら、あまりに可愛くて涙がとまらなくなったよ。
いっくんの声聞いてみたかったよ。笑ったり、泣いたりするところ、見たかった。 健康に産んであげられなくて、ごめんなさい。 またすぐに、ママのお腹に帰ってきてね。 今度は、生きて、いっくんを抱っこしたいよ。 いっくん、だいすきだよ。 待ってるからね。
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