Title: 8週 稽留流産
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5月半ばに初めての胚移植で妊娠しました。 44才ですが初めての妊娠でした。 しかし7週でも心拍確認できず、8週で稽留流産と診断されました。 処置については、自然排出と手術どちらでもよいとクリニックの先生から言われ、自然排出を選んで1週間ごとに経過を見ることにしました。
悲しくて、寂しくて、毎日泣いて過ごしました。 自然排出はいつ起こるか、どれくらいの痛みなのかは個人差があるということの怖さもありましたが、悲しさの方が大きかったです。 9週から茶色っぽい出血があり、それが少しずつ増えました。 流産確定後も1週間くらいはつわりが続き、おなかの小さい赤ちゃんはもう眠っているのに、赤ちゃんとつながっていることがむなしいような複雑な気持ちでした。
10週半ば頃から、出血が茶色から生理のようになったものの排出が起こらず、先生からは手術を進められました。 しかし通っていたのは体外受精専門のクリニックだったため、流産手術は他の病院に紹介状を用意してもらいました。 ただ、私としては自分でお別れしたいという気持ちが強く、手術には迷いがあり、紹介状をもらった翌日、一日中悩みました。 ところがその夜、下腹部が張って違和感を覚えたのとほぼ同時に、大量に出血しているのがわかりました。 急いで用意していた生理用おむつに替えました。 そのそばからどんどん出血があり、いよいよ赤ちゃんとのお別れなんだとわかりました。 19:00くらいでした。 体を動かすたびに出血するため、横になりました。 大量に出血したので、ナプキンではなく生理用おむつを準備しておいて良かったと思います。それでも3回ほど交換しなければいけませんでした。 痛みはほとんどなく、ただただお別れの寂しさをかんじました。22:40くらいにおむつ交換しようとしたら、おむつに胎嚢がちょこんと乗っかっていて、あぁ、ほんとにお別れだなと思いました。 胎嚢をクリニックからもらっていた容器にいれ、小さい赤ちゃんにありがとう、バイバイね、と言って手を合わせました。
結局、手術は不要となり、翌日体外受精のクリニックに胎嚢を持参して体に残留していないか調べてもらいました。 私の初めての妊娠が終わりました。
手術を一日中悩んだ日の夜、小さい赤ちゃんが「自分でお別れできるからもう悩まなくて大丈夫だよ」と言っているようでした。 痛みや苦しさもなくやさしい赤ちゃんだなぁと思います。 流産してしまったのは人生で一番悲しい出来事です。でも最悪だとは思えません。 それは、ほんの短い間だったけど妊娠して小さい赤ちゃんを想って過ごす日々は人生で一番しあわせでだったからです。
凍結している胚はあとわずかにありますが、44才であり厳しさを感じます。新たな採卵も相当厳しいと思います。 もしかしたら今回が最初で最後の妊娠かもしれず、流産という悲しい結果になりましたが、そのお別れの仕方も自分で納得した終わり方にしたいという想いがあり自然排出にしてよかったと思います。 もう1ヶ月ほど仕事を休んでいますが小さい赤ちゃんがくれたお休みだと思います。 今でも涙があふれます。でも、小さい赤ちゃんにはたくさんのありがとうを言いたいです。
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