Title: 23週と6日 13トリソミー 子宮内胎児死亡
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15週の頃から異常が発覚。 水頭症の疑いにて大きな病院を紹介された。 水頭症はギリギリ正常範囲だったが、他に、小脳の異常、眼球の異常、鼻の形成不全、口唇裂等、色々見つかった。 再びかかりつけの産婦人科に戻り、また違う病院を紹介された。 そこで、ようやくこの子の状態の名前が分かった。
13トリソミーによる、全前脳胞症。
頭が真っ白になった。 ごめんね、ちゃんと作ってあげられなくて。 既に21週。 妊娠を継続するか、中絶をするか、選択している時間はない。 でも、既にお腹を蹴り、頑張って成長している我が子の命を摘む選択をすることが出来なかった。 長く生きることができないなら、せめてその時まで母として過ごしたい。 少しでもこの子が幸せだったと思えるようにしたい。 そうして、産む決断をしました。
しかし、23週に入った頃。 心拍が停止していることを告げられた。
あぁ、ダメだった。 ごめんね、ママのせいで。
この子が出来た頃、私達はまだ夫婦になっておらず、仲は最悪の状態だった。 別れる直前だった。 仕事でもキャパオーバーな仕事を与えられており、ストレスはMAXだった。 もしこの子が私のストレスのせいでこんなことになっているのなら…。
ごめんね、あなたに全部背負わせちゃったんだね。 あなたのこと考えないで、最低なことしてたね。
経膣分娩で、産声のない出産だった。 ラミナリアの処置を3回、16本まで入れた。 悲鳴をあげるくらい痛かったけど、この子の辛さに比べたら、こんな痛み、痛みじゃない。
出産から4日後、火葬が終わった。 家族から言われた言葉に救われた。
「この子はね、あなたを守ってくれたんだよ。そして、あなた達を本当の夫婦にして、絆を繋げてくれたんだよ。だから、ごめんじゃなくて、ありがとうって、いっぱい感謝しなさい。いっぱい栄養採って、また帰ってこられるようにしなさい」
今はしっかり前を向くことができています。
この子の名前は咲来(さくら)。
桜が綺麗な季節。 出会いと別れの季節。 今回は別れだったけど、別れがあるなら出会いもある。 来世は笑顔いっぱいの元気な子として生を受けられるように。 そんな意味を込めた名前です。
生まれ変わったら、またあなたのママにしてくれるかな? ありがとうね、いつまでも大好きだよ。
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