ラチコと母のドキドキ日記

10月 23日(金) ラチコがいなくなったっ!! (後編)
10月 22日(木) ラチコがいなくなったっ!! (前編)
2015年 10月
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 2015年10月23日(金)
  ラチコがいなくなったっ!! (後編)
(前編)のつづきです。  前編を読んでから後編を読んでください。 
 
 
 
ことのてんまつはこうです。 
 
実は、主人は庭の落ち葉を掃くために、一度外に出たらしいのです。 
その時、たぶん扉が開けっ放しになっていたのでしょう。 
 
主人は 「よ〜く考えたらそんな気もする…」 と小さい声で言っていました。人間の記憶はあいまいなものです。 この歳になるとなおさら… 
 
その隙にラチコは外に出て、ここ1年ほどはひとりで下りられなかった階段を、転げ落ちることもなく下りたらしい。(ラチコ、あんたほんとは下りられるんかい!!!)  
 
そして道路へ出て行ったラチコ。 
 
恐怖の徘徊散歩の始まりです。 
 
ふらふらと歩いているうちに、交通量の多い大きな道路の方へ… 
 
ああ、ラチコ、犬生で最大のピンチ!! 
 
 
ここからは、ラチコの命の恩人、美容室のS店長さん(イケメン)に語ってもらいましょう。 
 
 
 
ラチコさん 
 
あの日僕が仕事をしていると、外で車の急ブレーキの音が聞こえて、慌てて外へ出てみると、柴犬がフラフラと道路の真ん中を歩いていました。  
 
犬を飼っている僕にはすぐ理解できました。 
 
「老犬であまり目が見えていないのだと..」 
 
 
助けに行った時あなたは少し「噛む仕草」を見せましたが 
 
本気で噛む気がないのはなぜだか感じ、怖いと思いませんでした。笑 
 
道路には渋滞ができていました。 
 
なかなか思うように動いてくれないあなたを、止まって待ってくださった車の運転手さんに感謝ですね。 
 
 
不思議な点がありました..  
 
それは「首輪はしていないし、首輪の跡(首回りの毛が寝ていない)もなく.. 
 
でも体は汚れていなく、少しシャンプーの香りがした事.. 
 
その時は飼い犬なのか、野良犬なのか分かりませんでした。 
 
 
駆けつけてくれた警察官のお兄さんに 
 
「飼い主が現れなかったら、ここで一緒に暮らします」 
 
そう話しましたね。 
 
 
 
 
神様、仏様、S様〜。 
 
ありがとうございました。 
 
なんてやさしい方なんでしょう〜 
 
そんなことになってたなんて、驚きました。 
 
ラチコは本当に危機一髪のところを助けていただいたのですね。 
 
 
最初の運転手さんが止まってくださったことも有り難かったです(お礼が言えないけれど)。 
 
なによりSさんが、ご自分の身の危険(交通事故の危険と柴犬に噛まれる危険)も顧みず、助けに行ってくださったことに感謝、感謝です。 
 
犬と暮らしているSさんだからこそ、できたのかもしれません。 
 
Sさん家の14歳のワンちゃんにも感謝です。 
 
そして、ラチコをやさしく連行?してくれて、動物愛護センターに連絡してくれた警察官のお兄さんにも感謝です。 
 
そして近隣の老柴犬を飼っている家に、かたっぱしから電話して下さった動物愛護センターの方にも感謝です。 
 
皆様、本当にありがとうございました。 
 
 
 
こうして、色々な方々の優しさで、ラチコはラ族の元へ帰って来ることができました。 
 
今、私はラチコがいる当たり前の生活が、本当に幸せなんだなぁとつくづく実感しています。 
 
この奇跡の生還を忘れずに、これからは玄関の扉に気を付けて(主人が)、家の中でも名前付きバンダナを着けて、健康にも気を付けて、穏やかで楽しい老犬ライフを過ごしていきたいです。 
 
 
もうすぐ16歳になるけれど、もっともっと長生きしてね、ラチコ。 
 
そして、時々はSさんのところまで散歩しようね。 
 
 
おわり。  


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