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3月 20日(火) 第20回新滝ヶ洞溜池の水質異常に関わる対策協議会 ....
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 2018年3月20日(火)
 第20回新滝ヶ洞溜池の水質異常に関わる対策協議会 傍聴
 約1年ぶりの開催となる第20回目となる可児市久々利の新滝ヶ洞溜池の水質異常に係わる対策協議会が13時30分から総合会館分室で開かれ、傍聴した。 
 
 早いもので、この問題が起きてから15年目となる。 
平成15年(2003年)4月26日、可児市久々利大萱の新滝ヶ洞溜池にて、魚釣り大会のために放流したマスやアマゴ、約100匹が死んだことから水質汚染が発覚。 
 
 原因は、国土交通省が進めた東海環状自動車道のトンネル掘削残土を、可児市が公共残土ストックヤードとした大萱地区のゴルフ場敷地内に受け入れた約83㎥とされる残土にあった。 
 
 美濃帯と呼ばれるこの辺りの地層には、黄鉄鉱と呼ばれる鉱物が含めれており、この鉱物は自然由来のものであり、自然のままなら問題ないが、水や空気に触れるとカドミウムやフッ素といった重金属を溶かしだしたり、極端な酸性水を生み出す危険性を持つ。 
 
 この黄鉄鉱を含むトンネル掘削残土で、ゴルフ場の練習場の谷を埋め立てたことから、その下流域で微量の重金属や、PH異常の水が流れるようになった。 
 
 この辺りの詳しい経緯については、下記にある平成17年(2005年)7月16日の私のブログを参照されたい。 
http://www.th21.jp/adiary/diary3.cgi?id=yamanet&action=view&year=2005&month=7&day=16#7_16 
 
 いわば議員になってすぐ頃から、関わってきた案件である。15年という歳月は長く、その間に大萱という地域自体、また関わってきた方も年齢を重ね、現在は、リニア中央新幹線の地上走行地区という、大きな課題も抱えている。 
 
 なので、書き出せば膨大な文章になってしまう。これまでの様々な取り組みについては割愛する。今日の協議会で問題になったのは、現在行われている中和プラントを稼働させずに、迂回水路を使っての希釈実験についての経過報告と問題点等である。 
 
 現在は、当初のような極端な酸性水や重金属などが環境基準をオーバーすることはないが、例えば昨年8月のような豪雨が降った後では、PH値は下がり、環境基準は下回っているものの、カドミウムやフッ素等重金属の値が高まる傾向がある。 
 
 特にカドミウムはごく微量であっても、土壌に蓄積してゆく性格があるため、当初クリアしていた値でも、現在はどうか…という指摘があった。メンバーは、学識経験者と地元住民代表、一般選出、可児市役所職員、国土交通省職員等から成る。 
 
 生物の生息状況調査だけでも、年間400万円かかるという答弁もあったが、これまでの15年間の対応工事等で、軽く10憶を超える支出があったと思われる。 
 
 協議会学識経験者メンバーの一人からは、これが民間事業はなら、汚染源について徹底的に調べられ、元から断つように指導されるはずだ、それが、国土交通省の事業で大きな課題を残した、この件では安全性を配慮しつつも、自然の川に放流し、希釈されることによって環境基準等をクリアしようとするのはいかがなものかという、根本的な指摘もあった。 
 
 国土交通省の役人は2〜3年でどんどん代わってゆくが、地元住民はずっと住み続けて行かなければならないという指摘もあった。緊急時における国土交通省から地域住民代表等への連絡体制に問題があることも指摘された。 
 
 自然界に由来した水質汚染でも、一度壊れた自然体系について15年経っても地元の安全安心は担保されない。このことに費やされる金と時間、労力は膨大なものだ。これが放射能に係わるものだったら…さらに気が遠くなるような負担を強いられるのだろうと思った。 
 
 話題になることも少なくなった新滝ヶ洞溜池水質汚染問題だが、まだまだ終着点は見えない。 
 

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