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2012年3月11日(日)
美濃加茂から祈りを捧げ、被災地を想う会
午後1時30分から美濃加茂市立東図書館において、タイトル名のイベントがあった。サブタイトルとして「災害ボランティアに行った私たちが伝えたいこと」となっている。
主催団体は、ボラバスねっと・かにかも、KIプロジェクト、牧野イベント実行委員会、みのかもままネット、高校生ボランティア桜ライン311、そして美濃加茂市立図書館である。
実質的には、ボラバスねっと・かにかもの副代表の小原将史氏が中心になり、東図書館と協働で準備をして来た。代表の桂川博文氏は、今日は『桜ライン311』の運営ボランティアで陸前高田市に行っている。
私はボラバスねっとの事務局長という立場だが、今日のイベントには議会中でもあり、美濃加茂市中心に進めてきた経緯もあり、ほとんどタッチしてきていなかった。
しかし、私の思いとしても、震災から1年目となる今日の日は、被災地支援に少しでも関わる集団の中にいたかった。残念ながら、地元可児市ではそういったイベントがなかった。
震災後、被災地には5月(宮城県岩沼市)・6月2回(同・多賀城市)、8月(石巻市)、9月(岩手県陸前高田市)、11月(同)と合計6回、そのうちボラバスねっとの主催事業としてバスを仕立てて、人を集めて4回入った。
現地の状況を見てきた者として、いてもたってもいられない心境である。ただ、今何をするのが自分にとって、被災地支援になるのか、今は少し迷いがある。だから、今日の日はせめてそのような場に身を置いていたかった。
小原氏は、私よりかなり若い。自営で保険の仕事をしていて、ほとんどボランティアや市民活動の経験はないようだった。たまたま、昨年5月に私も参加者として、下呂市のKIプロジェクト主催のボラバスで被災地支援に行き、その最後にバスが美濃加茂の昭和村駐車場に着き、解散した直後に声をかけ、意気投合した。
今回、このようなイベントを企画してくれたことに感謝している。本来は、事務局長である自分が動かなければならないところだが、今現時点で私は復興支援について全く動けていない。
昨日と今日で、『チョコボ』を3個買ったくらいだ。3個で3,000円、大槌町バージョンが2個、南三陸町バージョンが1個だから、これで大槌町の災害ボランティアセンターに1,000円、南三陸町の災害支援センターに500円カンパしたことになる。
Facebookでも発信しているので、せめて広報面でも…と思うのだが、もっと議員としてやれることに力を注ぐべきだという、内なる声も聞こえる。一つには、やはり定期的に被災地に行かないと感覚がどうしても遠のいてしまう。テレビや新聞では、どうしても他人事に映ってしまう。
今日の会合には50人ほどの方が詰めかけていた。可茂周辺では震災にまつわるイベントが他にあまりなかったためか、小さなイベントの割にはマスコミ数社が取材に来ていた。
発表では、昨年11月ボラバスねっと・かにかもが主催した陸前高田市で桜の木を植える高校生ボランティアに参加した加茂高校の武市英之君が見事にその体験談を話してくれた。
古井小学校の校長先生も来ていて、今度桜植樹に行った高校生に、小学校で被災地ボランティアの話をする会を計画しているという。この場所が小学生にも馴染みの場所と見えて、小学生らが自主的に参加しているのを見て感心した。古井小学校と東中学校には全児童生徒にちらしを配ったという。
14時46分に、会場にいたすべてのメンバーで1分間の黙祷をした。子どもたちも祈っていた。私も、被災地の方々のために今の自分にできる最大限のことは何かと自問しながら黙祷した。
それは多分、ガレキの受入れを可児市、つまりは美濃加茂市も含む2市7町1村で運営する「ささゆりクリーンパーク」で受け入れることを進めることだと思った。私には、陸前高田市で見たビルよりも高いガレキの山が忘れられない。
今議会の一般質問では、公明党の野呂和久議員が、この問題に絞って市に対応を迫ったが、市の回答は前向きのものではなかった。放射能汚染の疑いが払拭されない限り難しいという回答だ。
しかし、逆にいえば放射能汚染の疑いがなければ可能だということでもある。いずれにしても、これから岐阜県が仲介する国と市町村の説明会もあるし、国も相当力を入れているので進展させる機運はある。
一日も早い復興を祈るといいながら、義援金やお祈りは行うが、現地からのガレキは一切お断りというのでは、まったくつじつまが合わない。気持ちはあるし、お金は出すが一切リスクは負いたくないとうのが本音なのかと言われてもしかたない。
いっこうに進まないガレキ処理の現実は、世界から絶賛された日本人の絆を大切にする国民性に対しても疑問視されるようになるだろう。
確かに調べてみると放射能汚染というリスクはあるが、そのガレキと隣り合わせに毎日暮らしている被災地の方々のリスクに比べたら、ガレキを受入れて、その搬出中や焼却時、廃棄時の放射能リスクは取るに足らないと思う。
ただ、この問題は自分の家の隣で、放射能汚染リスクのあるガレキ処理や処分をされるという気持ちで考えなければならない。可児市でいえば、焼却施設のある塩河(しゅうが)の人たちの気持ちになって検証しなければ何ごとも始まらない。
おそらく、市長も今現在の情報量では、地元を説得できないと見て進められないのだろう。地元塩河(しゅうが)の住民にいかに納得してもらうかにかかっている。今の気持ちとしては、塩河の一軒一軒を尋ねてでも、了解をもらいたいくらいだが、確かに説得して回るにしても情報が不足している。
最近、ガレキ処理の遅れに対するマスコミ報道も多くなり、世論としては受入れの方向へ進むと思う。ただ、「受け入れたい」と「受け入れる」の間の溝は深く、すべて地元の方の理解が得られるかにかかっている。
これから24年度可児市決算審議のヤマ場でもあり、年度末で様々な「締め」が近づきつつある。私たちは、被災地のためにいったい何ができるか、その痛みの何万分の一でもいいから共有すべきだと思う。ただ、それを形にするハードルはまだ高い。しばらく自問自答の時期が続きそうだ。
そういえば、震災当日、一言もあいさつすら無いまま何時もどおり、にこにこ写真付き
ミュージカルやっていた市長と市議を思い出します。
匿名 ..3/12 12:43(月)
桜ケ丘連絡所では盛大に支援バザーをやっていました、中日新聞・ケーブルテレビ他 各種団体の皆さんの応援で 売上はすべて被災地へと頑張っておられました
駐車場 満杯 整理に 苦労しました
隊長
隊長 ..3/12 22:51(月)
隊長さん コメントありがとうございました。中日新聞で知りました。相変わらず桜ヶ丘は何ごとにも活動的ですね!
山根 一男 ..3/14 4:00(水)
>> 返信
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