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   38週 死産   
   14週 無頭蓋症   

Name: na    ..infoweb.ne.jp
Date: 2011/02/14(月) 21:21
     削除 
Title: 38週 死産    
妊娠経過は順調すぎるほどでした。
1人目を何事もなく出産していた為、出産における様々な知識が、あまりありませんでした。
臨月に入って、いつ産まれてもおかしくない状況だったので、痛みが始まった時、陣痛だと思いました。
陣痛とは違う波のない痛みが、どんどん強まり、病院へ向いました。
タクシーの中でお腹が岩のように硬くなり、座っていられないほどの耐え難い痛みが襲ってきました。それでも陣痛だと思っていました。

病院へ着いて、まずは心音を・・・。
ここからはもう頭が真っ白になっていました。
自分に起きている事が信じられない一方で、全く冷静な自分がいて、渦巻いているようでした。
後で聞いたのですが、帝王切開は出血の危険があり、上の子がいることを考慮して母体優先という判断だったようです。吸引分娩で出産しました。

信頼のおける、とても素晴らしい個人病院でした。先生や看護士さんが一体となって、心のケアもして下さいました。
主人はまだ身体が温かいうちに抱っこしましたが、私は抱っこしてみようと思うまで2日がかかりました。
私が抱っこするタイミングも、病院側から無理はさせずに配慮して下さいました。

時間はかかりましたが、死産の経験からもう少しで3年になります。
無理をしないで、とにかくゆっくりゆっくりここまで歩いてきました。 
その間、人に会いたくなかった時期もたくさんありました。気を遣ってかけてくれただろう友人のひと言に、とっても傷ついて信じられなくなった時期もありました。
母からの言葉でさえも、傷つく事もありました。
焦らずに、自分でブレーキをかけながらここまで来ました。

この死産の後、また娘が帰ってきてくれると信じて、何度か妊娠はしましたが、3回流産してしまいました。
今は、鍼灸や漢方でゆっくり体調を整えているところです。
いつか会えるといいなと思っています。

私は、病院でとても助けられましたが、日本ではなかなかこういったケアが少ないように思います。
アメリカでは、こういったケースが起こると、必ずその方1人に対して、同じような経験を持つ方が2〜3人、寄り添う形でつくような事が、ネットに書いてありました。
日本でもこういった制度やチームができて行く事を願っています。
千葉や東京でこういう組織やグループがありましたら、参加したいと思っています。

同じ経験者というだけですが、きっと役には立てるような気がします。





Name: ウメタロウママ    ..plala.or.jp
Date: 2011/02/11(金) 20:07
     削除 
Title: 14週 無頭蓋症    
妊娠14週3日で、ウメタロウは産まれました。
たったの10cm、30gの男の子。
赤ちゃんらしくないすらりとした手足には、小さな小さな爪がきちんとはえ揃っていました。
くっきりとした顔立ちは少しパパに似ていて、大きめの口はにっこりと笑っていました。それが4ヶ月間私のおなかにいたウメとの出会いでした。

もうすぐ妊娠4ヶ月になるという、忘れられないあの日。
里帰り出産をする予定の産院へ、初めて健診に出かけました。
その日は、パパと私の母も一緒で、パパは、待合室を見学してから友人の結婚式へ出かけました。
母は、エコーで赤ちゃんを見たことがありませんでした。
母の時代にはまだそうした装置がなかったというので、親孝行のつもりで診察室に母と一緒に入ったのです。

エコーの画面には、ウメが元気に身体を動かしている姿が映りました。手足をばたばたと動かしている姿に、自然と笑みが漏れました。母も「動いてる!」と嬉しそうに見ています。
そのとき、ふと目の端に先生の表情がうつりました。
先生の顔色が変わったのがわかったのです。
先生は何度も何度も胎児の頭の部分を確認したあと、
「気になるところがあるので内診をしましょう」こうおっしゃいました。

「無頭蓋症」
診断の結果を告げられた時、頭の中が真っ白になりました。
何らかの理由で、赤ちゃんの頭蓋骨の一部が形成されていないこと、原因は不明で私の責任ではないこと、この病気の赤ちゃんはおなかの中でしか生きられないこと、もし出産に至っても数時間で必ず亡くなってしまうこと。
治療法はなく、助かる可能性は0%だということ。

たくさんの言葉が頭の中を流れていきました。
理解できたのは、「私の赤ちゃんは生まれてくることができない」これだけでした。

ショックが大きすぎると涙も出ないのですね。
隣で私の肩を抱いていた母の眼に涙がみるみる溜まるのを見て、「これからもっともっと沢山の人を悲しませてしまうんや。パパは泣くのかな」そんなことを考えました。

その日の夜は、結婚式を切り上げて帰ってきてくれたパパの胸でひたすら泣きました。このまま涙で目が溶けてしまうんじゃないかと思うくらいに。

私の周りの人たちは、皆、普通に妊娠して普通に出産しているのに。なぜ私だけが「普通」に赤ちゃんを産めないんだろう。
何が悪かったんだろう。
元気に動いているのに、生きているのに。何で。何で。ウメタロウ、ゴメンね。

入院の前日、パパが私をデートに連れ出してくれました。
私と彼とウメと。最初で最後の京都デートをしました。
街行く人にはきっと私たちは幸せなカップルに見えるんだろうな。
ウメ、ウメ、ここが京都だよ。パパとママが出会ったところ。
またここに帰ってくるんだよ。待ってるからね。
そう祈りながら、2人で手をつないで歩きました。

入院先の病院の部屋は、あえて大部屋にしました。
「妊婦さんや赤ちゃんと同じ部屋になるかもしれないですよ。個室のほうが・・」心配そうな看護師さんにそう言われました。
でも、これからきっと沢山の妊婦さん、赤ちゃんと会うことになるでしょう。そこから逃げたくない、そう思ったのです。

3日間のつらい処置を越えて、ウメは産まれてきました。
パパは、分娩台の横で必死に私の手を握っていてくれました。
助産師さんに連れてきてもらったウメはパパの手のひらサイズでした。
「男の子だ・・・」とパパの声。
妊娠がわかったときから男の子だと言い続けたパパの言葉通りでした。

小さくて赤くて、見た目はまるで宇宙人。
それでも愛しくて可愛くて涙がこぼれました。
「やっと逢えたね」
にっこりと笑っているウメの口元に触れ、パパと一緒に泣きました。

次の日、母のお手製のおくるみ、義母の用意してくれた花に包まれてウメタロウはお空に旅立ちました。
病気が判明してウメタロウをお空にかえすまで、たったの7日間。
つらくて悲しい7日間でした。
でもウメを産んだ夜、平らになったおなかを撫でた時、不思議と悲しい気持ちがやわらいだのです。
「また逢えるね」そんな風に感じました。

パパ、私と彼の両親、看護師さん、先生、私とウメのことを心配してくれた沢山の方々。
今回の経験の中で多くの人の優しさを感じました。

今はまだ少し元気がないけれど。
仕事に忙殺されていた毎日を反省して、仕事を辞めて自分の身体をもっと大事にしよう、そして落ち込むのではなく、前を向いていこう。
今はそんな風に思っています。

ウメタロウ、また逢おうね。
パパとママはウメタロウと一緒にすごした4ヶ月間、本当に幸せでした。



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